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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「日韓最大の差は選手層だ」英国記者がホンネで日本・韓国・オーストラリア戦力比較…“森保監督と同じ広島OB”60歳指揮官に有能説が
text by
マイケル・チャーチMichael Church
photograph byMasashi Hara,Etsuo Hara/Getty Images
posted2024/01/30 17:02
ソン・フンミンとマシュー・ライアン。日本でもおなじみの2人がチームを引っ張る韓国とオーストラリアの現況は?
現代表の選手の多くはイングランド2部やスコットランド、そして本国のリーグに在籍している。国内のAリーグは、オーストラリアでこの競技のステータスが高くないこともあり(ラグビーなどが主流)、政府や協会から手厚いサポートを受けられず、停滞している。育成も長い間、うまくいっておらず、近年は目立った若手がなかなか出てこない。
そうした背景により、現代表には国際的に知られる選手がほとんどいないのだ(GKマシュー・ライアンくらいだろう)。
アーノルドが“停滞する母国”に叩き込んだものとは
それでも、アジアでは今も強豪のひとつに数えられる。
実際、今大会でも難敵ウズベキスタンと同居したグループBを2勝1分で首位通過している。それはひとえに、60歳のアーノルド監督が築き上げた組織の賜物だ。
現在60歳の指揮官は「守備的」と指摘するメディアに気色ばむが、現代表の特長は堅守としぶとさにある。4-2-3-1と4-3-3のシステムを用い、主にサイドから相手を攻略し、長身DFハリー・サウター(レスター・シティ)やキャメロン・バージェス(イプスウィッチ・タウン)の頭を目がけたセットプレーが、最大の得点源のひとつだ。
インドネシアとの16強は突破したが、次の韓国とサウジアラビアの勝者には苦戦するのではないか。オーストラリアの8年ぶりの優勝の可能性は、40%ほどと見る。