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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「日韓最大の差は選手層だ」英国記者がホンネで日本・韓国・オーストラリア戦力比較…“森保監督と同じ広島OB”60歳指揮官に有能説が
text by
マイケル・チャーチMichael Church
photograph byMasashi Hara,Etsuo Hara/Getty Images
posted2024/01/30 17:02
ソン・フンミンとマシュー・ライアン。日本でもおなじみの2人がチームを引っ張る韓国とオーストラリアの現況は?
韓国は決勝トーナメントに進出したチームで最多タイとなる6失点を喫しており、キム・ミンジェもらしくない姿を見せている。日本も5失点と大差はないが、冨安健洋(アーセナル)が初先発したインドネシア戦では、アグレッシブな守備が蘇った印象だ。
日韓最大の差は、選手層にあるだろう
そして両者の最大の差は、選手層にあるだろう。
日本はイラクに敗れた後、先発を8人も入れ替え、望む結果を手にした。これと同じことが、韓国にできるとは思えない。あるいは、それは指揮官がチームを深く知っているかどうかの差なのかもしれないが。
韓国のラウンド16の対戦相手は、サウジアラビアだ。おそらくファンも、期待より不安が大きいのではないだろうか。それらを踏まえると、韓国の64年ぶりの優勝の可能性は60%くらいだと思う。
豪州監督は森保監督と同じ“サンフレOB”
オーストラリアは日本と同様に、カタールW杯以降も体制を維持し、グラハム・アーノルド監督が引き続き指揮を執っている。日本代表の森保一監督との共通項はそれ以外にもあり、どちらもかつてサンフレッチェ広島に所属し、東京五輪ではU-23代表チームを率いた(アーノルド監督は短期間ながらベガルタ仙台で指揮を執った経験もある)。
ただし、両指揮官が起用できる選手の質には、大きな違いがある。
日本の選手たちの多くが欧州主要リーグでプレーしている一方、現在のオーストラリア代表にはイングランドやスペイン、ドイツ、イタリア、フランスの1部リーグに所属する選手は皆無なのだ(ブライトン&ホーヴ・アルビオンのU-21チーム所属し、3部チェルトナムにレンタルされたキャメロン・プーピオンは招集されていない)。
ハリー・キューウェル、マーク・ビドゥカ、マーク・ブレシアーノ、マーク・シュウォーツァーらが、欧州の第一線で活躍していた頃と比べると隔世の感がある。選手のクオリティーだけで言えば、現在の“サッカールーズ”(オーストラリア代表の愛称)はここ四半世紀で最低の部類に入るだろう。