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「今が一番いい!」南野拓実29歳が笑って懐かしむ“ハタチの誕生日”…アジア杯2発もスゴいが「不遇のカタールW杯」を独自視点で再評価

posted2024/01/17 17:40

 
「今が一番いい!」南野拓実29歳が笑って懐かしむ“ハタチの誕生日”…アジア杯2発もスゴいが「不遇のカタールW杯」を独自視点で再評価<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

カタールW杯の南野拓実。当時は「メーンキャスト」的な扱いを受けていなかったが、アジア杯での活躍を受けて今こそ再評価したい

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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Kiichi Matsumoto/JMPA

 “史上最強”の呼び声が高いサッカー日本代表、3大会ぶりの優勝を目指すアジア杯でまずメーンキャストとなったのは南野拓実(29/モナコ)だった。1月14日のベトナム戦で2ゴールを挙げ、28歳ラストゲームで結果を残した。1月16日にバースデーを迎えたアタッカーはフランス、そして日本代表でどう自らを鼓舞しているか。独自視点で取材を続けるライターが記す。(全3回の第1回/第2回第3回も配信中)

 南野ルネッサンス――。

 我々は、カタールW杯における南野拓実のプレーを、再評価しないといけない。 

 カタールW杯でもっとも過小評価された日本代表選手は南野である。

 劇的な逆転勝利を挙げたドイツ戦、日本の1点目は、左のポケットを取った南野のクロス性のシュートを契機に堂安律がゴールを陥れた。この部分はそれなりに注目されただろうか。

 しかし、2点目の浅野拓磨のゴールについてはどうだろう?

リオ五輪世代の盟友・浅野が語った“拓実の活かし方”

 板倉滉がFKから浅野へのロングパスを送る直前、「大会前にともにリハビリを頑張っていた浅野と目が合って……」というエピソードは有名になった。

 だが、多くの人が見落としている。

 板倉がFKを蹴る前、前線で最初に動き出したのが南野だった。

 南野が裏に抜けて動き出したために、ドイツ代表の右SBに入っていたズーレはディフェンスラインを下げた。そして、ズーレが一人、ラインを下げたために、裏に飛び出した浅野はオフサイドにならずに済んだ。

 あのズーレを動かしたのは、南野が誰よりも前線で誰よりも早く動き出していたからだ。

 南野の動き出しの早さ。その価値を熟知しているのが浅野だ。

 ともにリオ五輪世代で南野と同学年である浅野は昨年10月のカナダ戦で、カタールW杯以来となる南野との共演を果たした直後にこう話した。

「拓実はチームメートのことを考えて丁寧にパスを出してくれますし、サポートもしてくれます。すごく助けてくれるなと印象はありますけど、それに対して僕がまだ100%で応えられていなくて……」

 口にしたのは嬉しさではなく、同志のアタッカーとしての動きを活かしきれなかった悔しさだった。

セレッソの恩師が語った南野の“一番怖い才能”とは

 カタールW杯の南野というと、ほとんどの人がクロアチア戦のPKで1本目のキッカーに名乗り出ながら、外してしまった不遇を記憶していることだろう。

 では、一体、どれだけの人が、ドイツ戦逆転勝利のキーマンの一人であると認識できていただろうか?

【次ページ】 セレッソの恩師が語った南野の“一番怖い才能”とは

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