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メッシ効果で総収入169億円+スアレス加入「インテル・マイアミ」のナゾ…“2115億円大富豪兄弟”とWBC現地探訪で知った“中南米感”

posted2024/01/07 17:00

 
メッシ効果で総収入169億円+スアレス加入「インテル・マイアミ」のナゾ…“2115億円大富豪兄弟”とWBC現地探訪で知った“中南米感”<Number Web> photograph by Mike Ehrmann/Getty Images

メッシに加えてブスケッツ、スアレスらワールドクラスが加わったインテル・マイアミとはどんなサッカークラブなのか

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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 かつて世界中を魅了したバルセロナのスターたちがアメリカの舞台に集っている。メッシに続いてブスケッツ、そしてスアレスが加わったインテル・マイアミとはどんなクラブなのか。スアレスが残した“狂気のキャリア”とともにご紹介する。(全2回の第1回/第2回も配信中)

 MLS(アメリカ1部)のインテル・マイアミが、昨年以降、世界中のフットボール関係者とファンの注目を集めている。

 6月以降、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ(35、前バルセロナ)、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36、前パリ・サンジェルマン)、元スペイン代表左SBジョルディ・アルバ(34、前バルセロナ)らを立て続けに獲得。メッシがリーグス・カップ(アメリカとメキシコのリーグ1部全クラブによるカップ戦)で7試合10得点1アシストという驚異的な活躍を演じ、それまで低迷していたチームにクラブ史上初のタイトルをもたらした。これによって、今年の北中米チャンピオンズ・カップにラウンド16から参加する権利を手にした。

 そして、12月22日、かつてメッシ、ブスケッツ、アルバとバルセロナで一緒にプレーしたウルグアイ代表CFルイス・スアレス(36、前グレミオ)の獲得を発表した。元バルセロナの黄金のカルテットが誕生したのである。

WBCでマイアミに滞在して感じた「中南米感」

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 マイアミは、約45万人の人口の7割以上がヒスパニックもしくはラテン系で、キューバを始めとする中南米各国からの移住者とその子弟が非常に多い。

 2023年3月、筆者はWBC決勝ラウンドを観戦するため約1週間滞在したが、スペイン語しか話せない人が多く、「中南米のテイストを持つアメリカの町」というより「中南米のどこかの町」という印象だった。努力を積み重ねてアメリカン・ドリームを実現した者もいれば、移住してからまだ日が浅く、厳しい生活を強いられている者も少なくないようだった。

 プロスポーツのチームとしては、インテル・マイアミ以外にアメリカン・フットボールのマイアミ・ドルフィンズ、バスケットボールのマイアミ・ヒート、野球のマイアミ・マーリンズ(注:イチローが2015年から2017年まで在籍)がある。

なぜベッカムはインテル・マイアミを創設した?

 インテル・マイアミは、2018年に創設され、2020年からMLSに参加して4シーズン目を終えたばかりの新興クラブだ。

【次ページ】 当初、孫正義も共同オーナーに名を連ねていた

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