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箱根駅伝の視聴率“全国ワースト&ベスト”はどこ?「1位は紅白歌合戦にも勝った“唯一の県”」「最下位は四国の…」沖縄は別番組が人気だった 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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posted2024/01/03 11:05

箱根駅伝の視聴率“全国ワースト&ベスト”はどこ?「1位は紅白歌合戦にも勝った“唯一の県”」「最下位は四国の…」沖縄は別番組が人気だった<Number Web> photograph by Getty Images

箱根の視聴率ランキング発表。全国で唯一「紅白歌合戦を上回った」県とは

 関東の大学が集まる箱根駅伝だが、中部地方でも高い数字を取っている。関東地区は8位。全国の視聴率比較でもベストテンに入っている。この順位は高いと判断すべきか、低いと評価すべきなのか。16位から最下位の30位までを参考に考えてみよう。

「2日間の視聴率合計」関西はワースト3位、では最下位は?

【2023年・箱根駅伝の地区視聴率16位~30位】

16位:49.4% 高知(24.2+25.2)
17位:49.3% 熊本(24.2+25.1)
18位タイ:広島 47.7%(24.1+23.6)
18位タイ:愛媛 47.7%(24.6+23.1) 
20位:仙台 46.5%(23.1+23.4)
21位タイ:北部九州 42.8%(21.4+21.4) 
21位タイ:札幌 42.8%(21.5+21.3) 
23位:名古屋 42.6%(21.8+20.8)
24位:鹿児島 41.0%(20.5+20.5)
25位:宮崎 40.4%(20.9+19.5)
26位:岡山・香川 40.2%(19.0+21.2) 
27位:金沢 38.5%(18.7+19.8)
28位:関西 35.1%(17.5+17.6)
29位:大分 33.2%(15.4+17.8)
最下位:徳島 31.7%(15.6+16.1)

 広島、仙台、北部九州、札幌、名古屋、関西と大都市のある地区ほど低い傾向にある。そう考えると、関東の8位は高いと言えるだろう。近年は数字上昇の関西だが、昨年は全国で見るとワースト3になる。

 最下位は徳島。昨年の99回大会では、徳島の高校出身の登録ランナーはいなかった。また、『全国都道府県対抗駅伝競走大会』の成績を見ると、男女ともに入賞が過去一度もない。最近5大会の結果では男子が4回40位台、女子がいずれも25位以下と芳しくない。視聴率において、徳島を含む四国4県はいずれも半分より下の16位以下だった。

「大きく分ければ、東日本の人は関東、西日本の人は関西にシンパシーを感じます。そのため、視聴率も東高西低になるのでしょう。大阪の芸人は全国区の人気になると、『箱根の山を越えた』と言います。例えで地名が出てくるほど、箱根は精神的に遠く感じる。西で数字の高い地区は、駅伝やマラソンの文化が発展しているのだと思います」(毎日放送の元プロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授。以下「」内同じ)

【次ページ】 「紅白歌合戦を上回る」唯一の県

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