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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
監督が「不適切な行動」で解任→“監督不在”の立教大は箱根駅伝メンバーをどう決めた?「8名の主力選手が話し合い」「当落線上の主将は…」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2023/12/28 06:05
箱根駅伝予選会の直前に監督が電撃解任されるも予選通過した立教大。駅伝監督不在のまま、箱根に挑む選手たちを取材した
「卒業後、競技を続けられるかどうかは、箱根での自分の走りの結果次第になります。僕にとって箱根が就活になりますし、自分の人生の分岐点になるのかなと思うので、しっかりと結果を出して、陸上を続けられるようにしたいですね」
そのために服部は、区間配置という山を越えなければならない。
1区を希望区間に挙げていた選手は、エースの関口絢太(4年)、前回の箱根で1区を駆けた林虎太朗(3年)、後藤謙昌(3年)らがおり、6区候補は中西洸貴(3年)、山本羅生(3年)、原田颯大(1年)がいる。ともに人気区間で、配置の際は、かなり議論が白熱しそうだ。
ただ、シードを狙うには、オーソドックスに戦うだけでは難しく、ある区間で爆発的な走りが必要になる。服部はその走りができるうってつけの選手だが、学生主体で決めるということは、走りたいという気持ちや期待感だけではなく、みんなの信頼を得て、了承を得る必要がある。
区間配置は…
「区間配置を決める作業は16名のメンバーを決めるよりも相当ストレスがかかると思います」
中山がそう言うように、主力は箱根を走る前に難しいパズルを解くことが求められる。
監督不在だからこそ私情を挟まず、10名の配置を決めなければならないが、シード権獲得という目標に向け、区間配置における適材適所をどこまで実現できるのか。
その決断が箱根での立教大の命運を握ることになる。
<「区間配置」編に続く>