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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
監督が「不適切な行動」で解任→“監督不在”の立教大は箱根駅伝メンバーをどう決めた?「8名の主力選手が話し合い」「当落線上の主将は…」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2023/12/28 06:05
箱根駅伝予選会の直前に監督が電撃解任されるも予選通過した立教大。駅伝監督不在のまま、箱根に挑む選手たちを取材した
「MARCHが最後、(エントリーメンバー)選考の分かれ目かなって思っていたので、全然走れなくて、もうダメだなと思っていました。でも、沖縄にいくメンバーを選ぶ話し合いの中で、いろいろ考慮してもらい、期待されて合宿に入れてもらったんです。その気持ちに応えたいと思いましたし、みんなの期待が自分の背中を押してくれたと思います」
沖縄合宿での選手選考のポイント練習で、5000mの4本目、14分30秒の設定にはついていけなかったが、40秒は切ることができた。20キロ走も最後、他の選手からは離れたが、それでもやり切った。
爆発力があるのでハマると絶対に面白い
1年時から服部の力を認め、切磋琢磨してきた中山は、ここ一番という時に火事場の馬鹿力を発揮する服部に言いようのない凄みを感じたという。
「凱杏には、驚かされました。5000m×4本を普通に走っていたんですが、いきなりそんな走りがやれちゃうんだって、ほんとびっくりしました。僕は、彼のポテンシャルはチームで1番だと思いますし、凱杏も言っていましたが、爆発力があるのでハマると絶対に面白い。箱根では絶対、なんかやってくれそうです」
服部も生き残ったチャンスを活かす覚悟だ。
「やっぱり箱根を走りたいですし、最後、こうしてチャンスをもらいましたから、その期待に応えたいですね。希望区間は1区です。下りの6区も想像はしましたけど、やっぱりテレビに映って目立ちたいですし、自分のスピードを活かせるのは1区かなと思うので」
僕にとって箱根が就活
服部には、もうひとつ箱根を走らなければならない理由がある。