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「エンドウはロッカールームでよく話すようになった」サラーが番記者に明かした遠藤航への評価「冬の移籍市場、リバプールが6番タイプを補強するウワサは?」
posted2023/12/12 17:47
text by
ジェームズ・ピアース(The Athletic)James Pearce
photograph by
Getty Images
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遠藤航が、プレミアリーグ初ゴールを決めた。
初得点が生まれたのは、12月3日に行われたリバプール対フラム戦。この試合でベンチスタートだった遠藤は、2−3の相手リードで迎えた後半38分から途中交代でピッチに入った。すると投入から4分後、モハメド・サラーのポストプレーを受けて、日本代表MFが右足を一閃──。シュートは綺麗な弧を描き、ゴール右上に吸い込まれた。終了間際の貴重な同点ゴールに、本拠地アンフィールドには地鳴りのような歓声が鳴り響いた。
この得点で、スコアは3−3の同点。格下のフラムから追加点の欲しい遠藤とリバプールの選手たちは派手なゴールセレブレーションを控え、すぐにボールをセンターサークルに戻してプレーを再開した。ただネットを揺らした直後、遠藤が小さくガッツポーズをしていたのが印象的だった。
そして、遠藤の同点弾から1分後、今度はイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドが逆転ゴールを決めた。喜びを爆発させるリバプール選手団の輪に遠藤も加わり、勝利の雄叫びを上げた。
A・アーノルド「ファンも予想していなかった」
リバプールを20年以上にわたり追い続ける筆者の目に、今回の同点ゴールは、プレミアリーグにおける遠藤のキャリアで最も貴重で、価値のあるゴールのように映った。
フラム戦で、リバプールは大いに苦しんだ。前半を2−2で折り返しながら追加点を奪えず、後半35分に逆転ゴールを許した。このタイミングで投入されたのが遠藤だった。フラムに追いつくために「勢い」と「変化」が必要だったチームに、日本のサムライは同点ゴールという宝石のような結果をもたらした。