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大谷翔平“じつは最後まであった”エンゼルス残留説…ドジャース監督“まさかの暴露”からブルージェイズ急浮上まで「歴史的移籍はこうして決着した」

posted2023/12/11 17:03

 
大谷翔平“じつは最後まであった”エンゼルス残留説…ドジャース監督“まさかの暴露”からブルージェイズ急浮上まで「歴史的移籍はこうして決着した」<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平の移籍劇を振り返る。写真は2021年オールスター時(左がドジャースのロバーツ監督)

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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 大谷翔平がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1015億円)の超大型契約。この金額は、MLB30球団で総年俸ランキング最下位アスレチックスの過去10年の総年俸合計も超える額だという。今回のFA移籍は現地でなぜ“異例”といわれたのか。決定直前に流れたブルージェイズ急浮上説は何だったのか? 「史上最大の移籍劇はこうして決着した」。〈全2回の2回目〉

疑問「なぜ米記者は怒っていた?」

 FAの契約交渉には本来、「情報戦」がつきものだ。大物FA選手がどの球団と契約するのか、その交渉過程がどうなっているのかは野球ファンも注目しており、その争奪戦が激しければ激しいほどオフシーズンが盛り上がる。球団や選手サイドが交渉を有利に進めるためにその情報合戦を利用することもある。球団がもし強打の左打ち外野手と契約交渉をしているときに、選手側にプレッシャーをかけるために他の同タイプの外野手とも交渉しているという情報を流すこともあれば、逆に選手側が球団側にプレッシャーをかけるために他球団と交渉しているという情報を流すこともある。

 しかし大谷翔平の場合は、情報統制が敷かれ契約交渉に関する情報がほとんど表に出てこないため、米メディアから大谷に対する批判が噴出。過激な批判で炎上するコメンテーターもいた。

「ブルージェイズ急浮上…」は何だったのか?

 とはいえ、契約交渉の最終局面に入り球団が5球団に絞られたころから情報は少しずつ出始めていた。12月2日にはジャイアンツの本拠地オラクルパークを訪れたらしいという情報が地元紙サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサー記者によって伝えられ、同4日にはフロリダ州にあるブルージェイズの球団施設を訪問したことをローゼンタール記者が伝えた。

 大谷がブルージェイズと契約するためプライベートジェットでトロントに向かったという怪情報まで飛び出し、日米加の3カ国のメディアとファンを巻き込む大騒動も起こった。

【次ページ】 「あのドジャース監督の暴露」確かな狙いがあった…

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