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大谷翔平+ドジャース=“日本と縁深い”巡り合わせ「憧れるのはやめましょう」ベッツらが新同僚、日本人最多81勝は野茂英雄…“本塁打王”も? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byRonald Martinez/Getty Images

posted2023/12/11 20:00

大谷翔平+ドジャース=“日本と縁深い”巡り合わせ「憧れるのはやめましょう」ベッツらが新同僚、日本人最多81勝は野茂英雄…“本塁打王”も?<Number Web> photograph by Ronald Martinez/Getty Images

2023年の大谷翔平とベッツ。「憧れるのはやめましょう」とはWBC決勝前の言葉だが、ドジャースで同僚になるなら、多くの人が憧れるに違いない

 大谷翔平がWBC決勝アメリカ戦の前に「憧れるのはやめましょう」と言った1人のムーキー・ベッツが打線の主軸で、MVPを1回受賞。今季ナ・リーグMVP投票でも2位だった。2023年は右翼で98試合、二塁で65試合出場。彼も内外野での“二刀流”だった。

 一塁は、WBCカナダ代表として活躍したフリーマンで、2023年の最多二塁打。三塁は、打率こそ低いが強打と選球眼が売りのマックス・マンシー。さらに2年目で飛躍した俊足外野手のアウトマンと、打線は強力。今季のDHはベテランのJDマルティネスだったが、FAとなってチームを離れている。さらに捕手のウィル・スミスもWBCに出場している。

 この打線に大谷が加わると思えば、確かに胸が躍る。

投手陣:カーショーは現時点でFAも補強で底上げか

 続いて、投手陣を見ていこう。

〈先発陣〉
クレイトン・カーショー35歳
24試13勝5敗0S 131.2回137振 率2.46■
ボビー・ミラー24歳
22試11勝4敗0S 124.1回119振 率3.76
フリオ・ウリアス26歳
21試11勝8敗0S 117.1回117振 率4.60■
トニー・ゴンスリン29歳
20試8勝5敗0S 103回82振 率4.98
マイケル・グローブ26歳
18試2勝3敗0S 69回73振 率6.13
ノア・シンダーガード30歳
12試1勝4敗0S 55.1回38振 率7.16■

 通算210勝、16年にわたってドジャースの先発マウンドに立ち続けた偉大な左腕、クレイトン・カーショーがFAになっている。黒田博樹とも同僚で、互いに技術を教え合うなど日本のファンにもなじみだったが、大谷との共演が見られるかは現時点で不透明だ。オフに左肩を手術し、復帰は来年夏と予想されている。

 先発陣ではウリアスもFAになっていて、投手陣は再構築することになる。しかし資金力もあり、来春には強力な投手陣を形成しているのではないか。

〈救援陣〉
エバン・フィリップス28歳
62試2勝4敗24S 61.1回66振 率2.05
ブラスダー・グラテロル24歳 
68試4勝2敗7S 67.1回48振 率1.20
カレブ・ファーガソン26歳
68試7勝4敗3S 60.1回70振 率3.43
アレックス・ベシア27歳 
56試2勝5敗1S 49.2回64振 率4.35
エンシー・アルモンテ29歳
49試3勝2敗0S 48回49振 率5.06

 今年からクローザーになったエバン・フィリップスは安定感があった。グラテロルは100マイル超の速球が売りの若手セットアッパー。2023年は無双状態だった。そのほかの救援陣は顔ぶれがこれから変わりそうだ。

日本人投手7人、野手2人の成績を見てみると

 続いて、ドジャースではこれまで9人の日本人選手がプレーしている。このうち投手は7人。

【次ページ】 沖縄生まれロバーツ監督、大谷も“歴史の1人”に

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大谷翔平
ロサンゼルス・ドジャース
野茂英雄
デーブ・ロバーツ
ウィル・スミス
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ミゲル・ロハス
マックス・マンシー
デビッド・ペラルタ
ジェームズ・アウトマン
JDマルティネス
ムーキー・ベッツ
クレイトン・カーショー
ボビー・ミラー
フリオ・ウリアス
トニー・ゴンスリン
マイケル・グローブ
エバン・フィリップス
ブラスダー・グラテロル
ケレブ・ファーガソン
アレックス・ベシア
エンシー・アルモンテ
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木田優夫
斉藤隆
黒田博樹
前田健太
ダルビッシュ有
中村紀洋
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