「ハワイでは多くの人が、子供のときから様々なスポーツを体験します。そして大学に入るときに一つの競技に絞る人がほとんどです。最初は友人たちと一緒にプレーすることが楽しかったバレーボールですが、徐々に、チームとして全員で1点を取っていく過程を楽しいと感じるようになっていきました」

　高校までは現在プレーするミドルブロッカーに加え、オポジット、アウトサイドヒッターとすべてのアタッカーポジションを経験した。

「高校のときはオールラウンダーとしてプレーしていましたが、その後、徐々にミドルブロッカーとしてプレーする機会が増えていきました。様々なポジションを経験したことで、試合中、とっさに他のポジションのプレーヤーの動きを予測、理解できるのは自分にとってよかったなと思います」

ハワイ大時代の渡邉晃瑠（2023年5月）©︎Getty Images

宮浦健人とポジション争いも経験？

　ハワイ大学在学中の2019年、アンダーカテゴリーではあるが日本代表から声がかかった。どんな心境だったのだろうか？

「本当に、最高に素晴らしい気持ちで、うれしかったですね。まず、アメリカでもこういった選抜チームには選ばれた経験がありませんでしたので、打診があったときには本当にうれしかったです。そして、喜んでくれている母親の姿を見たときには、自分のことが誇らしくもありました」

　アジアU23選手権ではオポジットとして登録。出場機会もあった。

「今、フランスでプレーしている宮浦健人選手（パリバレー）が主に試合に出場していたので、自分は2番手。だから、それほどプレッシャーはないと最初は思っていたのですが、いざ試合に出場することになったときにはとても緊張しましたよ」

アジアU23選手権では、宮浦健人や同じ2000年生まれの大塚達宣らと日本代表としてプレーした（当時のメンバー表を見る）©︎Blazers sports club

　大舞台での緊張感を味わい、より高いレベルで戦いたいと思う気持ちが強くなった。

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