バレーボールPRESSBACK NUMBER
男子バレー注目の新星がまた出現「ハワイ育ちの23歳」「兄はバスケ日本代表」Vリーグで光る渡邉晃瑠(23歳)の“強烈ブロック”その原点は?
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byJVL
posted2023/12/07 17:02
ハワイ大学からV1・日本製鉄堺ブレイザーズに加入した渡邉晃瑠(23歳)【VLAP-2023-004 ©JVL】
先に開催されたパリ・オリンピック予選でもミドルブロッカーの活躍が目立ち、その重要性が改めてクローズアップされた。30歳となった山内晶大を筆頭に、28歳の高橋健太郎、27歳の小野寺太志と現日本代表のミドルブロッカーが20代後半を迎え、同ポジションには次世代を担う選手の台頭が望まれている。
「来年度の代表に声がかかれば? はい、もちろん行きたいです。ハワイにいるときには時差もあって、日本代表の試合を見る機会や情報を得る機会は少なかったので、フィリップ・ブラン監督がどのような戦略を使う指揮官なのか正直、まだはっきりとはわかりません。でもバレーボール選手というのは、それがナショナルチームであっても、Vリーグであっても、監督に求められるプレーをするべきだと自分は考えています。自分もそうであれるよう努めていきたいです」
もちろんバスケットボールで日本代表入りした兄は憧れの存在だ。
「兄を追っています。ナショナルチームに入ったり、ワールドカップの登録選手になったりと、兄の活躍が自分のモチベーションになっているのは確か。自分も同じような道を歩みたいし、代表で活躍したいと思っています」
先に行われたホームゲームには、兄の飛勇がオフを利用して応援に駆け付けた。大阪での試合には両親など、家族の誰かしらが見に来てくれるという。「活躍する姿を家族に見せたい」と意気込む渡邉晃瑠のプレーに注目したい。