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ソフトバンクからの戦力外通告に「大きなショックはなかった」…DeNA加入、森唯斗31歳が明かす「横浜を選んだ理由」「柳田悠岐からの“宣戦布告”」
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byYu Saito
posted2023/12/05 11:00
10年間在籍したソフトバンクを去り、DeNAに加入した森唯斗。31歳で横浜へとやってきた森に話を聞いた
「マウンドにいてもブルペンにいてもファンの方々の声援が本当にすごいなって思ったんですよ。今はあの大歓声の中で、早く投げてみたいなって気持ちなんですよ」
森は「これまで青いユニフォームって着たことないんですけど、似合いますかね」と、不安そうだったが、入団会見でのユニフォーム姿を見るかぎり、よく似合っていた。ソフトバンク時代から馴染みのある背番号38を背負った森が、颯爽とした様子でマウンドで投げる姿を、きっと多くのファンが楽しみにしているはずだ。
自分のできることは何でもしたい
冒頭で森は「行けと言われれば、どこでも投げます」と語っていたが、入団会見に同席した萩原龍大チーム統括本部長は、先発での起用をほのめかした。本格的に先発に転向した今季は、6試合の登板で2勝3敗、防御率4.60、ちなみにファームでは12試合に登板し5勝5敗で防御率1.54という成績を残している。来季に向けどのような準備を進めていくつもりだろうか。
「戦力外になってからずっと体を動かしていますし、しっかり自分を追い込んでいきたいと考えています。ここまではすごく充実したオフを過ごせているので、早めの調整をして2月にキャンプインできたらなって。とにかく自分の持ち味はコントロールだと思っているので、しっかりと磨きをかけていきたい」
また萩原本部長は、ソフトバンク時代に4回のリーグ優勝に加え、6度も日本一になった貴重な経験を買っての獲得とも述べている。
「もちろん訊かれれば、言える範囲のことは伝えていきたいと思っています。やっぱりこのチームに来たからには、優勝したいし、日本一にもなりたい。自分のできることは何でもしたいんです」