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坂本花織“フィギュアスケート20年目”の心機一転…GP2連勝で語った「イメージがつかない方が面白い」「自分エライ、と褒めようかな」
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2023/11/24 17:00
GPフィンランド大会フリーを終えた坂本花織。優勝でファイナル進出を決めた
フィギュア20年目の“心機一転”
オリンピックとオリンピックの間のシーズンは、新たなことにチャレンジして自分の表現の幅を広げていく時期である。
「オリンピックのシーズンのプログラムは自分が一番勝ちやすい、自分が勝てるイメージがある振付とか曲でやりたいと思っているから、それを見つけるための前の3年間と思っている。色々やって何が一番自分がはまるかを試すときでもあると思うので……割とこれははまっている。これが良かったらオリンピックシーズンもこれに似たようなジャンルで行くというのも考えています」
2年連続世界タイトルを手にした坂本だが、不思議とこれまでGPファイナルとは縁がなく、これまで2回進出しながらも表彰台を逃してきた。
「ちょっとこの苦い思いをフィンランドでできて逆によかった。厄落としになったかなと思うので、今年のファイナルこそはやっぱりちゃんとSPフリー揃えて、表彰台、優勝目指していきたいなと思います」
今季は唯一GP2大会で優勝した女子として、北京GPファイナルに進出する。
「実は今日でスケートはじめて満19年、というか20年目になるんですけど、(11月)18日にはじめたらしくて。ここからまた心機一転というか。逆に言うと今日の演技は課題が残って良かったのかなと思うし、久しぶりにステップとスピンでレベル4がとれた。そこはまあ自分エライ、と褒めようかなと思います」