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坂本花織“フィギュアスケート20年目”の心機一転…GP2連勝で語った「イメージがつかない方が面白い」「自分エライ、と褒めようかな」

posted2023/11/24 17:00

 
坂本花織“フィギュアスケート20年目”の心機一転…GP2連勝で語った「イメージがつかない方が面白い」「自分エライ、と褒めようかな」 <Number Web> photograph by Getty Images

GPフィンランド大会フリーを終えた坂本花織。優勝でファイナル進出を決めた

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Getty Images

 GP5戦目エスポー大会の女子は、坂本花織が優勝してGPファイナル進出を決めた。これまでGPシリーズはなかなか調子が上がらないできた坂本だが、今季はスケートカナダ、GPエスポー大会と初の2連勝を達成した。

 もっとも彼女としては、決してベストな演技ではなかった。SPでは、コンビネーションジャンプの最初のフリップが2回転になるという大きなミスが出た。それでも冷静にきれいな3トウループをつけ、69.69を獲得。ノーミスで滑り切って68.65だった住吉りをんを僅差でかわしてトップに立った。

「普段の練習から何回か起こりえたことだったので、ある意味練習通り。練習でやっている悪い部分が出た。練習はダブルになってもトリプルをつけるという練習をしていたので、いいところも悪いところも練習のまま」と感想を述べた。

「わかんないぐらい緊張していて…」

 フリーは転倒などの大きなミスはなかったが、ルッツに違法エッジ判定がつき、3サルコウは回転不足になるなど、細かい減点があってフリー135.52、総合205.21と、3週間前のスケートカナダの総合点より20ポイント以上も低かった。

「今日は大きいミスはしたくないというのが前面に出てしまったし、スピードも自分比では抑え気味だったし、スケートカナダみたいな思い切った滑りができなかった。わかんないぐらい緊張していて、結構不安って感じだったんですけど、(彼女の前の滑走だった、住吉)りをんちゃんの点数が出るまでの間で、なんとかこう普通に滑れるくらいの気持ちに戻ったので、ギリギリ最後までもったのかなと思います」

 そう反省点を口にしながらも、「目標に掲げていた1-1でファイナルというのは達成できたので、それに関しては嬉しいです」と笑顔も見せた。

【次ページ】 新プログラムに秘めた“チャレンジ”

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