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“現地で愛される”三笘薫「なぜブーイングしない?」ブライトンサポーターは“ちょっと違う”「ミトマは難しかったよ」クラブ公式カメラマンは苦笑い
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/11/07 17:05
エバートン戦後半39分、ドリブル突破から相手オウンゴールを誘発した三笘薫(26歳)
前半のブライトンは、ボール保持時に4−2−3−1の布陣から変形して攻撃を組み立てた。
わかりやすかったのが、三笘のいる左サイドだ。三笘は左MFで先発したが、前半はピッチ中央にポジションを移し、トップ下のエリアでプレーした。そして、空いたタッチライン際の大外は、左SBのジェームズ・ミルナーがカバー。中は三笘、大外はミルナーの形で、左サイドを編成したのだ。
しかし三笘は、反省点が多かったと語る。
「(記者:前半の三笘選手は、中のレーンでプレーすることが多かった) ピッチの大きさもありますし、雨の影響もありました。相手も(自陣深い位置で)コンパクトな陣形で来ていたので、結果としてスペースが見つからなかった。
自分たちが、もうちょっと前からプレスに行ったり、 裏に仕掛けるアクションを起こしていれば、もう少しスペースが空いてきたのかなと思う。でも、狭いエリアでのパス交換は難しいです。(前半の状況なら)単純にサイドまでボールを運んで、そこから中に行った方がよかったと思いますけど」
「1対1で勝てると思っていた」
「(記者:レギュラーのペルビス・エストゥピニャンが負傷し、代わりにミルナーが左SBを務めている。だがミルナーが左SBに入ってから、あまり時間が経っていない。三笘選手との連携にも、難しさがあるのでは?)
そうですね、まだ最後のアタッキングサードを攻略するところが『できているか?』と問われると、全くできてないです。 中盤のラインを越えることができても、そこから『ペナルティーエリアに入れたか?』と言うと、前半もなかなか入れていない。単純に、『(自分が)サイドにいた方がいいのかな』と考えていました。でもこれから時間が経てば、連携はもっともっと良くなると思います。相手のアプローチによって、自分たちもやり方を変えていかないといけない。そこを話し合いながらやってます」
そして、質疑応答は三笘が誘い込んだオウンゴールに及んだ。
「(記者:前半は中のレーンに入っていたが、特に後半の終盤になると、三笘選手は縦に抜ける意識が強かったと思うが) 1対1の局面で勝てると思っていたので、そこで行けるっていうところと。また中のレーンで行ってしまうと、(ボールを奪われ)カウンターを受けるのが怖かった。こうしたチーム全体の配置のところも考えながらやってました。自分たちがサイドで前進し、相手を後ろのサイドに引きつけていれば、カウンターも防げる。そこも考えながらやってましたね」
「ブーイングしなかった」ブライトンサポーター
ひとつ印象に残るシーンがあった。