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“現地で愛される”三笘薫「なぜブーイングしない?」ブライトンサポーターは“ちょっと違う”「ミトマは難しかったよ」クラブ公式カメラマンは苦笑い
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/11/07 17:05
エバートン戦後半39分、ドリブル突破から相手オウンゴールを誘発した三笘薫(26歳)
試合後、ブライトンの選手団がサポーターの元に挨拶へ向かうと、ファンは一斉に立ち上がってスタンディングオベーションで迎えた。
チームは、後半39分の同点ゴールで勝ち点1を掴んだ。だが同時に、国内リーグで5試合連続で勝利なし。上位進出を目指すブライトンだが、最近は目に見えて失速している。
ビッグクラブならブーイングが飛んできてもおかしくないが、7シーズン前まで2部リーグに在籍していたブライトンのサポーターは温かい拍手で彼らを迎えた。
ブライトンからエバートンの本拠地まで直線距離で約347km。この日は線路工事の影響もあり、列車移動には片道4時間を要した。アウェイマッチに遠路はるばる駆けつけたサポーターのリアクションについて、三笘は次のように語った。
「この結果を自分たちも受け止めていますけど、ファンはなかなか受け止められないと思います。もっと自分たちがいい流れを作らないといけないと自覚している。それでも、あれだけ応援してくれているので、自分たちも本当にやらないといけない。やはりサポーターも、勝利が一番嬉しいと思うので。勝利が一番ですね。
結果が出てないのはサポーターも悔しいと思いますし、もちろん僕らも悔しいです。それでも、こういうタフな経験をしていかないといけない。そういうことは、自分も望んでいたところ。まだまだ下位でもないですし、上位も狙える位置にいる。そんなにネガティブに考えていないです」
クラブ公式カメラマンの“苦笑い”
サポーター同様、引き分けの結果に満足していたのが、クラブオフィシャル・カメラマンのポール・ヘイゼルウッドさんだ。ブライトン加入時から三笘を撮影しているベテランのカメラマンで、「カオルの仕掛けが同点ゴールを生んだ」と笑顔を見せていた。
そして被写体としての三笘を、ヘイゼルウッドさんは次のように話す。