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大谷翔平、752億円“史上最高契約”の可能性は? アメリカ有力代理人が予想する“リアルな提示額”「大谷なら一塁でも外野でも守れるので…」
posted2023/11/06 17:03
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
ワールドシリーズが終了し、米国東部時間11月2日午前9時(日本時間2日午後10時)、大谷翔平がフリーエージェントのマーケットにその名を連ねた。ここから米国東部時間6日午後5時(同7日午前7時)まではエンゼルスとの独占交渉期間となるが、その期限を過ぎれば全球団との交渉が可能となる。大リーグ公式ページはオフの争奪戦を以下の書き出しで伝えた。
「今年のフリーエージェント・クラスでわかっていることはひとつ。1人の選手が見出しを独占するだろう」
主役は大谷。日米のメディアは大リーグ史上最高額となる5億ドル(約752億円)に及ぶ可能性に言及しているが、果たして行く先はどこになるのか、契約金額はいくらになるのか、大谷の価値観はどこにあるのか、決着はいつつくのか。喧騒のオフが始まった。
MLB史上最高額での契約の可能性も?
米国のスポーツビジネスの世界を考えれば、10年総額5億ドル超えとされるMLB史上最高額での契約に達する可能性がある大谷には、そのチャンスを勝ち取るための交渉が求められている。選手会の考えも同様で、未来に続く選手のためにも史上最高額での契約が待ち望まれている。
昨季、ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジにも大谷同様の期待がかかっていた。ジャイアンツからは9年総額3億6000万ドル超え、パドレスからは10年総額4億ドルのオファーを受けたと報道されたが、ジャッジは『ヤンキース愛』を貫き、古巣と9年総額3億6000万ドルで再契約。提示最高額では球団を選ばなかった。価値観は人それぞれ。果たして、今の大谷は何を考えているのだろうか。
今季10勝目を挙げた8月9日のジャイアンツ戦以来、大谷はメディアには一言も話していない。日米のメディアで出てくる大谷の「勝ちたい」の言葉は21年9月末に発した2年前のものに過ぎない。真意は“エンゼルスで勝ちたい”なのか“勝てる球団に行きたい”なのかは闇の中だ。