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大谷翔平、752億円“史上最高契約”の可能性は? アメリカ有力代理人が予想する“リアルな提示額”「大谷なら一塁でも外野でも守れるので…」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2023/11/06 17:03

大谷翔平、752億円“史上最高契約”の可能性は? アメリカ有力代理人が予想する“リアルな提示額”「大谷なら一塁でも外野でも守れるので…」<Number Web> photograph by Getty Images

米国時間6日からは全球団との交渉が始まる大谷翔平。注目の去就の行方は

大型契約を提示できる球団は限られている理由

 この状況下、多くのメジャーリーガーを顧客に持つある米国人の代理人に『大谷マーケット』の現状を聞いた。常日頃から各球団と話し合いの場を持つ代理人は顧客以外の選手情報にもかなり精通している。メディアへ情報が漏れる端緒のひとつにもなっている。その代理人の話では、今の大谷へ大型契約を提示できる球団は限られているという。

「大谷が今シーズンを怪我なく終えていれば、5億ドルの争奪戦は白熱を帯びたことでしょう。ですが、2度目の右肘手術は投手としての計算が立たなくなってしまいました。25年の開幕に投手復帰が見込まれるという報道もありますが、2度目の手術は1度目よりも遥かに時間を要するのが一般的です。25年の開幕に間に合うことは最善のシナリオに過ぎない。25年には十分に投げられない可能性もあるのです。25年開幕に間に合わせるハイブリッド手術なのでしょうが、2度目のトミージョン手術でメジャーに復帰した例は50%以下のデータもあります。

 その中で10年を保証し、総額5億ドルを提示する球団は多いとは思えません。ヤンキースは腰を引き、ドジャースでさえ10年5億ドルの提示には球団内で賛否両論と聞きます。現状では打者大谷への投資は疑いのないものがありますが、投手としては様子を見ないといけないと考える球団が多いでしょう」

リアルな提示額は「1年60億」?

 では、実際に球団の立場として、考えられる提示額はいくらになるのか。その代理人は打者大谷への投資は1年4000万ドル(約60億1600万円)はあり得ると言った。

「ジャッジやトラウトの契約を考えても単年平均で4000万ドルは考えられます。DH専任の打者に4000万ドルは厳しいですが、そこは投手復帰の期待も入れてとなるでしょう。万が一、投手復帰が無理になった場合でも大谷の身体能力ならば一塁でも外野でも守れる。ならば単年平均4000万ドルはあり得ます」

 メジャー最高額を期待する中で厳しい話が続いた。そこで立場を変え、代理人としての意見を聞いてみた。

「もし、あなたが大谷の代理人だったら、どのような交渉をしますか? 大谷は過去3年間同様の二刀流を長く続けることを希望しています。それはネズ・バレロ代理人を通じ公表しています」

 彼はこう答えた。

「打者としての基本年俸4000万ドルに投手としての基本ベース1000万ドル、その上に投球回数などに応じてオプションを付け加えると思います。24年は4000万ドル、25年は最低5000万ドルで働ければオプションで増える。オプション設定は今語ることは難しいですが、私ならばこのラインで3年契約を考え、投手としての道が開けることを証明してから、次の更なる大型契約を目指します」

【次ページ】 米国6日から始まる全球団交渉の行方は

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