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[東西番記者チョイス]2強とは呼ばせない ジャスティンパレス(栗東)
posted2023/10/27 09:04
text by
太田尚樹(日刊スポーツ)Naoki Ota
photograph by
Photostud
新進の最多勝厩舎が送る駿才は、歴代最多勝種牡馬による“最後のGI馬”だ。
衝撃の名馬ディープインパクトは、今やデータの上でも「日本競馬史上最高の種牡馬」となった。没後4年の今年10月8日にJRA通算2750勝目を挙げて新記録を樹立して、ついに父サンデーサイレンスをも超えた。
世界を駆ける産駒の中で最新のGIウイナーにあたるジャスティンパレスは、開業8年目の杉山晴紀調教師にとって「厩舎で最初のディープインパクト産駒」だった。サンデーサイレンス産駒ダンスインザダークの走りに魅了され、中学校の卒業アルバムに記した夢は「トレーニングセンターの攻め馬専業調教助手」。それを20代で叶えると、34歳で調教師へとステップアップした。'20年にはデアリングタクトで史上初の無敗牝馬3冠制覇を達成。今年のリーディング首位を走る41歳だ。