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混戦・菊花賞はレコード決着。明暗を分けた人気馬の位置取り。
posted2022/11/10 07:00
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph by
Photostud
ダービー馬ドウデュースが凱旋門賞に遠征し、皐月賞馬ジオグリフは天皇賞・秋を選択。両レースで2着となったイクイノックスも天皇賞挑戦に舵を切ったことで、「主役不在」と声高に言われたのが今年の3冠最終戦、菊花賞(10月23日、阪神3000m、GI)だった。
そうした評判に最も腹を立てていたのが、アスクビクターモア(牡3歳、父ディープインパクト、母カルティカ、美浦・田村康仁厩舎)だったろう。弥生賞を勝ち、皐月賞5着、ダービー3着と、クラシック戦線の王道で上位争いを演じてきた馬のプライド。秋初戦はセントライト記念で頭差の2着に敗れたものの、力は示したという自負は失っていない。