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「ちょっと目標が低すぎます」石川祐希、4年前の代表監督への“直言”「発言することは、僕の中ではスタンダード」《単独インタビュー/2019年》
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byItaru Chiba
posted2023/10/24 17:00
4年前の2019年、イタリアでNumberのインタビューに応じた石川祐希。当時から日本代表のリーダーとして目線は高かった
「シーズンを通して選手とスタッフの目標に違いがあるとチームはうまく回りません。目標を達成するためには意思統一しないと無理ですから。そう発言することは、僕の中ではスタンダードになっていますね」
どちらかといえば、これまでは周囲に働きかけるよりも自分のプレーにフォーカスしていた。黙々と準備し、やるべきことを実行するタイプだった。しかし、今季は以前にも増して自身のプレーはもちろん、周囲に対しても主張する姿が多々見られ、顔つきや視線も鋭くなった。
「今のチームは緊張感が大事」
エースという立場である以上、常に高いパフォーマンスを要求される。そのプレーが試合の勝敗を左右するといっても過言ではない。チームが負ければ矢面に立たされるのは石川だ。W杯ではそうした責任や覚悟をこれまで以上に背負って戦った。
「まず、自分自身のプレーを常に高いパフォーマンスで発揮することが前提にありました。その姿を見てついてきてくれる選手もいるので。加えて、引き締まった表情や雰囲気を見せることも意識していました。雰囲気がいい時って楽しさもあるのですが、今のチームにはそれ以上に緊張感が大事で、必要だなと思ったんです。僕はチームに必要なことを与え続けることもリーダーシップの1つだと考えているので、今季の代表期間で常にそれは意識していました」
進化には、今季で5シーズン目となったイタリア・セリエAでの経験や昨季プロ選手になったことが大きく関わっている。
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