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柳田将洋もびっくり高橋慶帆(20歳)の急成長、身長206cmの大学生は愛されキャラ…高橋藍に続け! 男子バレーに新星がどんどん出現する理由
posted2023/10/18 11:04
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
AFLO SPORT
先頃行われたパリ五輪予選で五輪出場権を獲得したバレーボール男子日本代表。第2戦でエジプトに敗れるという苦境から見事に立て直し、8カ国中2カ国しか手にできない切符をつかみ取った。
その大会中、世界ランキングもブラジルを抜いて過去最高を更新する4位に浮上。歴代最強の日本代表と言っても過言ではない。
しかも、現在主力として活躍している選手のあとにも、大きな可能性を秘めた若手選手が続々と育っている。今回のパリ五輪予選でもメンバー入りしたセッターの山本龍(ディナモ・ブカレスト)やアウトサイドヒッターの甲斐優斗(専修大学2年)はその筆頭だが、その2人だけではない。
パリ五輪予選の直前に行われたアジア大会で、大きな話題を集めたのが19歳(当時)の高橋慶帆(けいはん/法政大学2年)だった。
ルックスだけじゃない急成長ぶり
今年はパリ五輪予選とアジア大会の開催時期が近かったため、アジア大会には、若手選手を主体とした日本代表のB代表が出場。経験豊富な柳田将洋(東京グレートベアーズ)が主将として若手をまとめ、銅メダルを獲得した。
そのアジア大会でオポジットとして活躍したのが高橋慶帆だ。世間の注目を集めたきっかけはそのルックスだったが、それだけではない。高い打点からのスパイクでチーム最多得点を挙げメダル獲得に貢献した。
この数カ月間での進化は凄まじかった。高橋は今年代表初招集で、5月末から行われたB代表と中国代表の親善試合の際は、まだ西山大翔(パナソニックパンサーズ)の控えで、目立った活躍をしていたわけではなかった。当時、やや控え目にこう語っていた。
「こんなふうに観客が入ってやる試合は初めてだったので緊張しました(苦笑)。初めて選ばれたので、まずはこの環境や、高いレベルでやることに慣れないといけない。国内では自分の打点だったら(ブロックの)上から打てたりするんですけど、海外が相手だともっと高い壁になるので、そうなった時の点の決め方や、ハイボールの場面でのリバウンドの取り方などをもっと磨いていきたいと思います」