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「ちょっと目標が低すぎます」石川祐希の代表監督への“直言”と「微塵もなかった」プロへの意識<単独インタビュー/2019年>
「いろいろな国の選手がいる中での生活は新鮮だし、新たな発見もありますね」
イタリアでのプレーも5シーズン目。現地の生活にも慣れ、楽しんでいるようだ。
今秋行われたワールドカップバレーボールで日本代表は目標としていたメダルには届かなかったが、28年ぶりに4位入賞を果たした。前回のW杯も経験しているエース石川祐希は複数のブロックに付かれても、苦しい場面でトスが上がっても打ち抜き、得点を積み重ねた。全体5位となる159点を挙げ、スパイク決定率も52・09%の高い数字を残した。スパイクの総数263本はチーム内で最多。守備面でも貢献した。
さらに、試合の流れが悪くなりかけると最年少の西田有志に、「思い切りプレーしろ」と声をかけるなど、随所でチームメイトを鼓舞する姿が見られた。プレー面はもちろん、精神面でも大きな支柱となっていた。
今季は代表の始動時から、チームのためになることは、厳しい言葉であっても発言してきた。たとえば始動初期のこと。「今季の目標は(W杯で)ベスト8」という中垣内祐一監督の言葉に、「それはちょっと低すぎます」と指摘したという。
「シーズンを通して選手とスタッフの目標に違いがあるとチームはうまく回りません。目標を達成するためには意思統一しないと無理ですから。そう発言することは、僕の中ではスタンダードになっていますね」
どちらかといえば、これまでは周囲に働きかけるよりも自分のプレーにフォーカスしていた。黙々と準備し、やるべきことを実行するタイプだった。しかし、今季は以前にも増して自身のプレーはもちろん、周囲に対しても主張する姿が多々見られ、顔つきや視線も鋭くなった。
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