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《独占告白》石川祐希に問う「男子バレー、強くなりましたか?」その答えにワクワクした…「だから今の石川はスゴいんです」の真意とは

posted2023/09/22 17:02

 
《独占告白》石川祐希に問う「男子バレー、強くなりましたか?」その答えにワクワクした…「だから今の石川はスゴいんです」の真意とは<Number Web> photograph by Asami Enomoto

9月30日から始まる男子バレーW杯&パリ五輪予選に挑む日本代表の石川祐希。絶対エースとして、キャプテンとしてその意気込みを語った

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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Asami Enomoto

「世界一のプレーヤーになる」という目標に近づくため、プロとして海外に雄飛し、技術を磨き続ける絶対エース。勝利をもたらすだけでなく、背中でチームを鼓舞する最強のキャプテン・石川祐希が、パリ五輪への強い決意を語った。
 現在発売中のNumber1081号掲載の[独占インタビュー]石川祐希「五輪への覚悟はできている」より内容を一部抜粋してお届けします。【記事全文はNumberPREMIERにてお読みいただけます】

「男子バレー、強くなりましたか?」 

 石川祐希はシンプルだ。

 大風呂敷を広げるわけでもなければ、石橋を叩いて渡るわけでもない。

 できる、と思えば「できる」と言う。できない、とわかっていたら期待を持たせるようなことは言わない。あえて言葉にする時は、確かな自信がある時だ。

「一度結果を出したら、そこがベースになる。だからこれからは、“メダル”と口にすることも増えると思っています」

 世界を見上げることなく、どんな強敵にも「勝てる」と思わせる戦いぶり。今夏のネーションズリーグでも銅メダルを獲得し、8月のアジア選手権も制覇した。

 期待値も注目度も高まる中あえて聞いた。男子バレー、強くなりましたか?

「強くなっているのは間違いないと思うし、結果も出るようになってきた。だから自信を持って『強くなっています』とは言えますね。僕たちも面白い、楽しいと思いながらプレーしているし、そこに結果がついてきたので注目もしていただけるようになった。単純に嬉しいです。でも、“いやいやまだまだですよ”という気持ちもあります」

 その言葉だけで、ワクワクした。“まだまだ”と言う石川が見る先に広がるのは、どんな景色なのか。これまでも日本代表のエースとして、世界最高峰と言われるイタリアに拠点を置くプロバレーボール選手として、何度も話を聞いた。最初は「試合に出る」と漠然としていた目標が、徐々にスパイクやサーブレシーブでの明確な数字を掲げるようになり、昨シーズンは「ベスト4」を目標と公言した。実際に石川が所属するミラノはリーグ戦、トーナメントのコッパイタリアで共にベスト4進出を成し遂げた。有言実行の人でもある。

 18歳で日本代表に選出された当初から、攻撃力やバレーボールセンスは比類ない存在ではあったが、今や名実共に世界で活躍する、日本を代表するバレーボール選手であることにおそらく誰も異論はない。

「だから、今の石川はすごいんです」

 だが近年、特にこの1、2年はその枠すら飛び越えようとしている。ネーションズリーグや親善試合を含む日本代表の試合会場のみならず、大学リーグや高校生の大会が行われている現場で、挨拶のように「男子バレー、強くなったね」の後に続くのは決まって同じセリフだ。

【次ページ】 「だから、今の石川はすごいんです」

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