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「WBCがなかったら…」ヌートバーがいま明かす“夢の出会い” 藤浪晋太郎、千賀滉大、まさかイチローにも…「母にユニフォームを奪われて」
text by
ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/10/22 17:00
侍ジャパンの一員としてWBC優勝に貢献したヌートバーと彼を見つめる大谷翔平。ヌートバーがWBC後の夢のような出会いについて秘話を明かした
「常に目を静止して、体を静止するというアドバイス。つまり、走塁や守備の時は、打球を判断するために頭が揺れないように、目線がブレないように、余計な動きをしないということ。安定感が大事なんだと理解している。今年は自己最高の盗塁数も達成したし、外野守備も上達したと思う。イチローさんからのアドバイスは、僕にとってかなり助けになった」
今シーズンのヌートバーは、様々な自己ベストを記録した。試合出場117、打席数503、安打数111、二塁打23、打点46、盗塁11、打率.261、出塁率.367。しかし、本人はまだ満足はしていない。逆に伸びていないのは本塁打数と長打率。ホームランは昨年同様14本、長打率は昨年より3分落ちて.418。OPS(出塁率+長打率)も昨年より3厘少ない.785だった。オフ最大の課題はより強い打球を打つことだとヌートバーは明かす。
「ホームランの本数を増やしたい」
「言うまでもなく自分のパフォーマンスに不満です。チームの力になれなかった。来年に向けて課題はいっぱいあります」
特に強調したのは攻撃力だ。191cm、94kgの体をもっと効率的に使う打ち方をしなければ…ヌートバーは、来季に向けて力強く抱負を語った。
「強い打球を狙いたい。わかりやすく言えばホームランの本数を増やしたいし、長打率を上げたい。ボールとストライクを見極める能力はついてきたけど、もっと長打を増やしたいね。できる自信はあるけど、それには研究と練習が必要。オフの間に攻撃力をアップするために打撃研究所やスイングを分析する施設に行ったりするつもり。飛行機に乗ってでも、どこにでも飛んでいく予定なんだ。来春キャンプで会ったときに全然違うプレーヤーになっていると思うよ」