熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「最悪だ」31歳ネイマールの左ひざ大ケガは「全治半年か8~10カ月」…39度目故障で“不要論”ブラジル代表から去る末路なのか
posted2023/10/21 17:00
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
REUTERS/AFLO
ブラジル代表FWネイマール(31/アルヒラル=サウジアラビア)が、またしても重大な故障に見舞われた。
10月17日夜、ウルグアイの首都モンテビデオで行なわれた2026年ワールドカップ(W杯)南米予選第4節ウルグアイ戦の前半44分。ウルグアイに先制を許し、ブラジルのキックオフで試合が再開されると、ネイマールが自陣まで下がり、パスを受けてドリブル突破を始めた。ハ-フウェイラインを越えたところでウルグアイのMFニコラス・デ・ラ・クルス(リバープレート)が体を寄せると、自ら足をもつれさせて倒れた。
主審はデ・ラ・クルスのファウルを取ってプレーを止めたが、悪質な反則ではなかった。背番号10は、激痛に顔をゆがめながら左足を押さえる。すぐにピッチに担架が入り、彼は左手で顔を覆い、涙を流しながら退場していった。
「僕は自分が強いのを知っているが」
モンテビデオ市内の病院で検査を受けた後、18日午前、ブラジルへ帰国。サンパウロ市内の病院で再び検査を受けた。
18日午後、ブラジルサッカー連盟とアルヒラルはネイマールの故障を「左膝の前十字靭帯と半月板の損傷」と発表。「手術が必要だが、日にちは未定」としている。
この発表を受けて、ブラジルのメディアは「全治まで少なくとも6カ月。8~10カ月を要する可能性もある」と報じている。
ネイマールは、自身のSNSで「とても悲しい瞬間。最悪だ」、「僕は自分が強いのを知っているが、今度ばかりは家族と友人の助けが必要だ」、「神様が僕に力を与えてくださいますように」と心境を吐露している。
過去10年間で、今回が通算39度目の負傷
過去10年間で、これが実に39度目の故障。全治30日を超える大きな故障だけでも11度目を数える。
20代前半までのネイマールは、故障とはほぼ無縁。サントスのチームドクターは、「細身だが、非常に強い体質の持ち主」と説明していた。