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「最悪だ」31歳ネイマールの左ひざ大ケガは「全治半年か8~10カ月」…39度目故障で“不要論”ブラジル代表から去る末路なのか
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byREUTERS/AFLO
posted2023/10/21 17:00
ウルグアイ戦を前にしたネイマール。この試合でまさかの悲劇が起こるとは……。
ベテラン評論家のジュッカ・キフーリも、「2016年のリオ五輪を除き、近年、ネイマールの活躍でセレソンが重要なタイトルを取った例はない。もう随分前から、彼は選手として成長することをやめていた」と断罪する。
確かに、2019年のコパ・アメリカ(ブラジル開催)ではネイマールが故障で欠場したが、他の選手がネイマールの穴をしっかり埋め、準決勝でアルゼンチン、決勝でペルーに快勝して優勝。しかし、ネイマールがプレーした2021年のコパ・アメリカ(ブラジル開催)では、決勝でアルゼンチンに敗れている。そしてこの敵地でのタイトル獲得で、アルゼンチンは大きな自信を手にした。以後、チームとして着実に成長を続け、そのことが2022年W杯優勝につながった。
ビニシウス、ロドリゴら新世代が結果を残したら…
11月に再開されるW杯南米予選で、セレソンはアウェーでコロンビアと対戦した後、ホームにアルゼンチンを迎える。これらの試合でネイマール不在のセレソンがどのような内容と結果を示すのか。
2019年のコパ・アメリカのように、ネイマールがいないチームでビニシウス、ロドリゴ(レアル・マドリー)ら若手が躍動するようなら、セレソンの将来にとってはその方が望ましい。
ひょっとしたら、17日のウルグアイ戦がネイマールのセレソンでの最後の試合となったかもしれない。