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大谷翔平のFA“かなり危険だった”候補地の治安「地下鉄がマリファナの匂い」「カード情報が盗まれた…」記者が体験したアメリカの現実 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2023/10/18 11:00

大谷翔平のFA“かなり危険だった”候補地の治安「地下鉄がマリファナの匂い」「カード情報が盗まれた…」記者が体験したアメリカの現実<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平のFA移籍候補地を歩いてわかった「治安」「日本食の有無」「ファンの違い」(写真はシカゴの地下鉄駅入り口)

 駅でも電車内でも、独特な匂いが強烈に鼻をついた。

 アメリカでは2010年代から、嗜好品としてのマリファナ使用を合法化する州が増加傾向にある。アメリカの他の都市でも、駅や地下鉄の車内で葉っぱの匂いが気になることはあるが、シカゴの地下鉄はその中でも際立っていた。車内で突然、マリファナパーティーが始まったところに出くわしたと、知人に聞いたこともある。

地下鉄カード券売機で…「最悪の日」

 余談だが、地下鉄といえば、東海岸のニューヨークで信じられない出来事に遭遇した。駅の券売機で地下鉄カードを購入しようと34ドルのお札を挿入。のち購入完了ボタンを押せば出てくるはずのカードが、一向に出てこない。仕方がないのでキャンセルボタンを押すも、何とお札まで戻ってこないではないか!

 今思えば焦っていたのだろう。次になぜかクレジットカードを差し込んでみるも、相変わらず反応はなし。駅員さんに言おうとするも、あいにくの無人。いったん地上へ出て、反対側のホームがある道路の向かい側の入口から駅に入る。そこで駅員に事情を話して返金を頼むと、封書を渡され「これにトラブルの内容を書き込んでMTA(ニューヨーク州都市交通局)に送れば返金されます」と言われた。渡されたものを読むと、返金まで日数がかかることがわかった。さらに読み進めると、返金を受け取るには「アメリカ在住である必要がある」との記載を見つけた……。

 ちなみにこの出来事から約2週間後には、クレジットカードが不正利用されていることが発覚した。そのカードは日本では普段使っておらず、アメリカでは主にかざして使っていたのだが、差し込んでしまった記憶が一度だけあった。そう、あの地下鉄の券売機トラブルの時である。確証はないが、その際にカード情報を盗まれた可能性があるとにらんでいる。

 このように、油断しているととんでもないことが起こる国がアメリカなのだ。

〈つづく〉

#2に続く
大谷翔平に“記者の本音”「どの球団が実際ベスト?」有力候補の現地を実際に歩いた話「ドジャース選手が悩む“ある問題”」「外出しない大谷にピッタリ」

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