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馬淵史郎が猛ゲキ「ビビってんのか？」U18のMVP・緒方漣が明かす“バントで勝つ”世界一の内情…なぜ高校生は“馬淵語録”に惹かれるのか
posted2023/10/13 11:03
世界一に輝いたU-18野球ワールドカップのMVP・緒方漣が語る「馬淵史郎の実像」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Kichi Matsumoto
今夏、横浜高野球部をキャプテンとして率いた緒方漣。「1週間ぐらい家から出られませんでした」と振り返るあの神奈川大会決勝の敗戦、のちU-18野球ワールドカップ日本代表で“蘇生”ともいえる世界一とMVP……。激動の夏を終えた今、緒方を直撃した。#2は「馬淵史郎の衝撃」（全3回の#2／#1、#3へ）。
馬淵史郎の野球…どう感じた？
――8月23日がU-18代表の招集日だったということですけど、監督の馬淵史郎さんの印象はどうでしたか。
緒方 画面越しからもオーラを感じていたのですが、実際もそのままでしたね。貫禄がありました。
――その段階で、馬淵さんからは、このチームはスモールベースボールで戦うんだという話があったのですか。
緒方 それはずっと言っていましたね。守りで耐えて、攻撃はつないでいくんだ、と。バントの重要性というのも、とにかくずっと言っていました。全員、バントのサインを出すからな、と。ここぞというときは絶対、スクイズを出すとも言っていましたね。そこはチーム全員がすごく理解していたので、打ちたいとかいうのもなくて、嚙み合っていたと思います。僕の場合、横浜でやっていた野球が土台にあったので、そこはすんなりと理解できました。横浜は村田（浩明）監督になってから、大きな野球から緻密な野球に変わっていたので。僕もそこに惹かれて、横浜を選んだんです。
――U-18の試合ぶりを見ていたら、「打ちたいな」って思う選手もいるんじゃないかなと思ってしまいましたが、そこの意思疎通はしっかりしていたんですね。
緒方 馬淵監督は試合後のミーティングでもダメなものはダメだって、名指しでバシッという方で。そこに妥協はなかったですね。偉そうな言い方になってしまうかもしれませんが、さすがだなと思いました。
緒方にもズバリ…しびれた「馬淵語録」
――緒方君も、バシッと言われましたか。
