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大谷翔平が残留しても…「トラウタニ」解体は不可避? 意味深すぎるトラウトの“トレード容認”「早くも移籍先にフィリーズの名前が…」
posted2023/10/05 06:01
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
73勝89敗。
ポストシーズンのみならず、勝率5割には遠く及ばず、借金「16」、地区4位で、エンゼルスの2023年は終了した。10月1日。最終戦のスタメン表には、過去数週間と同じように、「トラウタニ」と呼ばれた大谷翔平とマイク・トラウトの名前は記されておらず、試合後の2人は、ダッグアウト前に歩を進めると、本拠地のファンに手を振りながら、静かにクラブハウス内へ消えていった。
事実上の「生涯契約」だったが…
右肘靱帯の手術を受け、今オフ、FA(フリーエージェント)となる大谷と、左手有鉤骨骨折で離脱したトラウトが、同じユニホーム姿でグラウンドに立つのは、この日が最後になるのだろうか。
今オフ、大谷が他球団へ移籍すれば、「トラウタニ」は解体される。その一方で、たとえ、大谷が残留したとしても、トラウトが移籍する可能性も浮上してきた。
というのも、9月上旬、全国紙「USA TODAY」が、トラウトがトレード拒否権を破棄して移籍を望んだ場合、「トレードに応じる意向がある」との球団関係者の談話を掲載した。この一報は、エンゼルスの将来を見据えるうえで、何を意味するのか。
2019年、当時の最高額となる12年総額4億2650万ドル(約639億円、当時のレートで約477億円)で契約したトラウトは、2030年まで7年の契約が残っており、事実上の「生涯契約」と見られていた。