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「久保建英が敵地の子供にユニをプレゼント!」“愛されすぎなタケ”の神対応…「お米がパリッと」バレンシア名物パエリアも食べて撮った

posted2023/10/01 17:01

 
「久保建英が敵地の子供にユニをプレゼント!」“愛されすぎなタケ”の神対応…「お米がパリッと」バレンシア名物パエリアも食べて撮った<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

バレンシア戦では温存となった久保建英。ビルバオ戦でもゴールを挙げるなど好調だ

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

 9月27日、週中開催となったラ・リーガ第7節が行われた。久保建英所属のレアル・ソシエダは、敵地でバレンシアと対戦。久保は、今季初となる出場なしとなったが、チームは0対1で勝利し、今季初の連勝を達成した。

 久保の出番がなかった理由は、怪我、体調不良、チーム内序列の変化などではもちろんない。フル出場1ゴールの前節ヘタフェ戦から中2日、さらにはマドリー戦、CLインテル戦と連戦が続いていた。

 そしてこの試合から3日後には、ホームで迎える対ビルバオ戦、バスクダービーが待っており、過密日程が続く。

昨季ダービーで活躍した久保だからこその“温存”

 バスクダービーといえば、マドリー、バルサというビッグ2との対戦を除けば、シーズンを通して一番重要な試合と捉えるファンは多い。

 さらに言えば久保は、対ビルバオ戦においてすこぶる調子が良く、過去に鮮烈な印象を残している。特に22-23シーズンの1戦目では相手マーカーを股抜きでかわすゴールにPKを誘発する突破など、圧倒的な存在感を見せてヒーローとなった。

 今、チーム1の得点力を誇り、チャンスメーカーでもある久保は、そのメインイベントのために温存されたといえる。

 そのため、試合前に発表された先発メンバーの中に久保の名が無かったことは、格段驚くことではなかった。ただ、サブメンバーのアップに現れた久保は唯一、試合用ズボンを穿いていなかった。またボール回しの雰囲気からも、指揮官からは出場可能性が極めて低いと伝えられている――と想像できるものだった。それは現地撮影に訪れた取材者としては、残念な“虫の知らせ”でもあった。

 ただバレンシア戦のソシエダは、前半に退場者を出した相手に、苦戦を強いられている。久保の緊急出場も必要になりうる、そんな一歩手前の展開だった。

指揮官の決断に感じる”安心感と信頼”

 先の代表ウィークに行われた親善試合ドイツ対日本戦において、ベンチスタートとなった久保は、最後15分ほどの出場で2アシストをつけ、ドイツの息の根を止めるとともに自身の存在感を見せつけた。

 試合後のコメントでは、先発に選ばれなかった悔しさを吐露すると共に、今の調子からすればこれくらいできて当たり前という、自信の強さをのぞかせた。

【次ページ】 メスタージャのベンチで久保は笑みを浮かべていた

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