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「ショウヘイの怪我は誰もが見たくない…」ヌートバーとダルビッシュは大谷翔平を想ったが…「投手200人が故障者リスト」過酷な現実 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2023/09/28 17:07

「ショウヘイの怪我は誰もが見たくない…」ヌートバーとダルビッシュは大谷翔平を想ったが…「投手200人が故障者リスト」過酷な現実<Number Web> photograph by Getty Images

右肘手術を行った大谷翔平。WBCをともに戦ったダルビッシュ、ヌートバーは大谷について何を語った?

投手の体にかかる負担は増すばかり

 昨今、打者にはコンピューターを駆使したスーパー打撃マシンまでもが登場した。スタットキャストなどで知られる詳細な投球データがすべてインプットされ、投手が投げるすべての球種を100%再現し、コースをも投げ分ける。相手が大谷ならば、大谷が持つ球種のすべての球をハイテクマシンが再現し、球速、軌道を実際に体感してから試合に臨むことができる。打者にとっては大きなアドバンテージとなる。

 投手は配球でしのぐ手もあるが、基本的には体を鍛え、技術を高め、球威、キレ、精度、制球で上回ることが求められる。トップに君臨し、長く生き抜くためには、自分の体に求められる負荷がより大きくなる。ダルビッシュもその難しさを口にした。

「そこはどんだけ完璧と言われるようなことをやっても、また怪我にはなるので。でも大事なのは、ある程度最新の科学とか、そういうところから出されているアームケアとか、そういうところをちゃんと知った上でみんな引き出しに入れていくことが大事なのかなと思います」

 分析担当者たちの躍進に伴い急速な発展を遂げる科学的理論が、100マイル(約161キロ)を投げることを可能とし、スイーパーなる大きく鋭い変化球をも生んだ。その一方で人間の体は機械にはなれない。体にかかる負担は増すばかりだ。技術向上と健康のバランスはどこで保つのか。また、医療担当者のレベルは追いついていっているのか。根拠を持ち指導、管理できているコーチはいるのか。怪我の少ない世界へ向けた課題は多い。

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