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南半球でキムチ鍋、“勝負飯”のカレーを急きょ…ラグビー日本代表に帯同する西芳照シェフの料理が愛される理由〈なでしこ秘話から紐解く〉

posted2023/09/17 11:01

 
南半球でキムチ鍋、“勝負飯”のカレーを急きょ…ラグビー日本代表に帯同する西芳照シェフの料理が愛される理由〈なでしこ秘話から紐解く〉<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

桜戦士の胃袋を支える西シェフ

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

 どうして西芳照がつくる料理はアスリートの心をつかむのだろうか?

 美味しいから? 心がこもっているから? 栄養のバランスがいいから? 手際がいいから? 海外でも安心安全だから? いろんなものを食べられるから?

 どれも当たっているのだが、最適解は別のところにあるような気がしている。

なでしこの8強入りを後押し

 2004年以降、長らくサムライブルーの専属シェフとしてサッカー日本代表の海外活動に同行し、昨年のカタールワールドカップでも食事でチームを支えた。一端、A代表を“卒業”して活動を広げていくなか、今夏、オーストラリア、ニュージーランド共催の女子ワールドカップに出場したなでしこジャパンの「料理番」を務めた。真心をこめた料理でベスト8入りを後押ししている。

 7月25日、グループステージ第2戦となるコスタリカ代表戦の前日のことだった。

【次ページ】 ニュージーランドでキムチ鍋?

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