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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
現地記者が明かす“大学野球で活躍しそうな”甲子園の隠れた逸材2人…「欲しいのは“4年先”に驚かせてくれる選手」《投手・捕手編》
posted2023/08/21 11:00
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Nanae Suzuki
夏の甲子園大会のネット裏には、12球団100人を超えるスカウトたちが全国から集合して、スタンドのそこここで、予選回りで真っ黒に日焼けした顔を見せている。
その中に、スカウトと見間違うほどの顔の色の男たちが、グラウンドの高校球児たちのプレーを熱心に見つめている。大学野球の監督たちである。
この時期、大学野球はオフシーズンだが監督はとても忙しい。夏の合宿あり、秋のリーグ戦をにらんだ連日のオープン戦に練習。そして一方で、来春の新入生たちのメドをつけなくてはならない時期だ。
実はこの時期、聞いて誰でも知っているレベルの大学野球部では、来春の主だった新入生の顔ぶれはすでに内定している。ただ、何かと不測の事態が起こりがちな昨今、そうした選手たちが故障なく順調に高校野球生活が続けているかどうかをこの目で確かめておくことも、監督たちの大切な仕事になってくる。
もちろん進路が判然としない選手たちの中に、思わぬ逸材が隠れていないとも限らない。そのへんを見極めようとして、熱心にグラウンドに目を凝らす監督の姿も見える
プロと大学、甲子園球児を見る際の違いは…?
以前、ある大学の監督がこんなことを言っていたことがある。
「プロが欲しがるのは、すでに今の時点で、見ている者をビックリさせてくれるような選手。私たちが欲しいのは、3、4年先に、私たちをビックリさせてくれそうな選手なんです」
ならば、この夏、「2023甲子園大会」の中で、大学野球の監督たちが「この選手!」と意を強くしそうな逸材たちは、いったい誰なのか?
プロ野球スカウトとして働きたい一心でこの仕事を続けて20有余年の私が「投手・捕手編」、「野手編」に分けて、僭越ながら監督たちの身になって探してみたいと思う(全2回/野手編へ)。