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大谷翔平は本塁打王を獲れる?「不安要素はライバルの打者ではなく…」エンゼルス残留か移籍か、全てのカギを握る「リスタート」の十番勝負
text by
小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph byNanae Suzuki
posted2023/07/13 11:02
前半戦は長打力が際立った大谷翔平
10試合が全ての鍵を握る?
エンゼルスは前半戦の最後に5連敗を喫して、45勝46敗と借金1で折り返しています。主砲のマイク・トラウトが負傷者リスト入りしているうえ、その代役のジョー・アデルも脇腹を痛めるなど怪我人が出ていることが気がかりではありますが、後半戦のリスタートは今後のチーム状況を占う上で本当に大事になってきます。
オールスター明けの初戦は西地区2位のライバル・アストロズ戦(日本時間7月15日)で大谷が先発する。そこからヤンキース、パイレーツ、タイガースと3連戦が続いていきます。まず、リスタートの10試合は本当に重要な試合となる。ここで最低でも勝率を五分に戻しておかないと、優勝争いからずるずると脱落しかねない。その結果は、アメリカ東部時間8月1日午後6時(日本時間2日午前7時)のトレード期限に向けての動きとも連動してくるんです。
私はエンゼルスが今シーズン大谷を放出することはないと見ていますが、何があるか分からないのがメジャーリーグです。チームの浮沈、大谷の去就、ひいてはホームラン王争いまでも鍵を握るのが後半戦のリスタート。大谷の二刀流から始まる7月後半の戦いにまず、注目していきたいと思っています。
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