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大谷翔平と水原通訳の“空気感ピッタリ”な関係性…キャッチボールに運転、“11年目の絆”が深すぎた「翔平の英語はみなさんが思っているより…」 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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posted2023/06/24 17:04

大谷翔平と水原通訳の“空気感ピッタリ”な関係性…キャッチボールに運転、“11年目の絆”が深すぎた「翔平の英語はみなさんが思っているより…」<Number Web> photograph by AFLO

大谷翔平を公私ともに支える通訳の水原一平氏

「人の懐に入っていくのは群を抜いて上手い」

 なぜ、ここまでメディアと一線を引くのか。過去に大谷に「自分の良いことばかり書いてある記事が良いって意味ではないですよ」と言われたことがあるが、記者の仕事も“プロ”として扱っているのだろう。メディアとも決してなれ合いの関係になりたくないのだ。

 聞かれた質問以外のことは答えない。目標など具体的な数字に関しても、答えないようにしている。一番は発言の影響力を考えてのことだろうが、それよりも「打てた理由」「抑えられた理由」の自分の回答が必ずしも正解ではないという思いが強いのだろう。答えは一つではない。それが野球というスポーツへの、大谷なりの敬意なのだと解釈している。

 大谷は10年前と変わらず、今も他者と接する時は、必ず相手の目を見て話す。英語でも日本語でも、それは変わらない。花巻東高や日本ハムの元チームメイトからこぞって「人に興味がない」と評される一方、その爽やかな笑顔と絶妙な距離感で、人の懐に入っていくのは群を抜いて上手い。はたして、どちらが本当の大谷か。興味は尽きない。

大谷翔平Shohei Ohtani

1994年7月5日、岩手県生まれ。花巻東高から'13年にドラフト1位で日本ハム入団。'18年にエンゼルスに移籍し、'21年に9勝、46本塁打でア・リーグMVP。昨季はメジャー104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打達成。第5回WBCでは3試合登板、1本塁打でMVP。193cm、95kg

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大谷翔平の“愛され人間関係”を現地で見た…監督とはジョーク合戦しても、トラウトに“ちょっかい”はかけない「互いのリスペクトが感じられる」

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