大谷翔平⇔エンゼルスの同僚<コミュニケーションの極意>
①日本の漫画やアニメの話題を用いる
②トラウトには“ちょっかい”をかけない
③監督、GMとも忌憚なく意見交換する
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日本ハム時代から“大谷番”を務め10年目を迎える。
初めての取材は遊軍記者時代。大谷翔平の日本ハム1年目の2013年4月。当時、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督と松井秀喜氏が国民栄誉賞を同時受賞。その吉報を受け「長嶋さんや松井さんのような国民的スターを目指したいですか?」と問うと、18歳の大谷は首をかしげながら「いやぁ、特に……」と答えに困窮。いかにもスポーツ紙らしい「見出し」を狙った質問を今でも反省している。
あれから10年。今やメジャーのスーパースターだ。そして野球にすべてを注ぎながら、誰からも慕われている。その人間関係構築術を、4つの項目から紐解く。
(1)チームメイト
エンゼルスのクラブハウスにはいつも大谷の「はっはっはー」という笑い声が響いている。常に笑顔を振りまく背番号17の周りには自然と選手が集まってくる。
特に仲が良いのが右隣の席に座る26歳左腕パトリック・サンドバル。メキシコ代表としてWBC準決勝・日本戦で好投したことは記憶に新しく、大谷は大会後に「まあまあ良い投手でしたね」とジョーク交じりに評していた。
そのさらに右隣にいるのが25歳左腕ホセ・スアレスだ。大谷に教えられた日本語でよくメディアに話しかけてきて、ここ最近のブームは「デテケ!(クラブハウスから出ていけ! という意味)」。先日はサンドバルと2人揃って「まあまあ」のイントネーションを熱心に大谷に確認していた。
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