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日本ハム新球場「駅に“徒歩約19分”とあるけど」「大谷&ダル壁画、グルメがスゴい!」“色々な評判”を現地で見た「台湾のCAさんも…」

posted2023/05/29 11:32

 
日本ハム新球場「駅に“徒歩約19分”とあるけど」「大谷&ダル壁画、グルメがスゴい!」“色々な評判”を現地で見た「台湾のCAさんも…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

2023年プロ野球の話題となっているエスコンフィールドHOKKAIDO。交流戦でセ・リーグファンも多く訪れるだろう

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Kiichi Matsumoto

 5月、筆者は「エスコンフィールドHOKKAIDO」で4試合を観戦した。取材申請をしたが、チケットも購入して観客目線で新しい球場を味わってみることにした。開幕から2カ月足らず。新球場の評判はプラスマイナスいろいろあるが、写真を撮りながら一つ一つ確認して見ていった。

休日デーゲーム時は拍子抜けするほどスムースだったが

 まず、アクセスの問題である。

 初日は、12時に新千歳空港に到着して快速「エアポート」で北広島駅に。駅の前からシャトルバスに乗って13時の試合開始10分前に入場できた。この日は日曜日で2万8006人の入りだったが、拍子抜けするほどスムースなアクセスだった。

 翌日は、北広島駅から徒歩で向かった。駅には「徒歩約19分。着いたら最初に何しようって考えているうちに着いちゃう距離だな」とある。筆者は2018年、2022年にも北広島駅から現地に徒歩で行ったが、この時はメッセージ通りで、特に遠いとは感じなかった。

 しかし今回行ってみると「現地」だと思った地点が、Fビレッジという大きな施設の端っこで、その中心にある球場に入場するまでにはなお5分以上歩くことが分かった。距離にして2km、25分近くはかかると覚悟すべきだ。

 JR線路沿いのサイクリングロードを歩き、途中で線路をくぐって球場エリアに入る。緑も豊かで、新緑の季節は実に爽やか。真新しい跨道橋は「BIGBOSS bridge」と命名されている。この橋を渡ると巨大な建物が見えてくる。

 その足元には、池が広がり、ロッジ風の建物が並んでいる。プライベートヴィラ「VILLA BRAMARE」だ。周辺には子供用のミニ野球場や、ドッグランなどもある。行列ができているのは「トリュフベーカリー」というパン屋だ。このエリアは試合がない時も営業している。球場に入らなくても十分楽しめる施設が並んでいるのだ。

「歩く」という習慣があまりないだけに

 また周辺には4000台の駐車場が広がっている。

 バンテリンドーム(中日)、ZOZOマリンスタジアム(ロッテ)、PayPayドーム(ソフトバンク)、楽天モバイルパーク(楽天)、京セラドーム(オリックス)など一般観客が利用できる駐車場を持つNPB本拠地球場はあるが、最大で1500台程度。予約はすぐに埋まるので、なかなか利用できない。また甲子園(阪神)や神宮球場(ヤクルト)のように公式駐車場がない本拠地球場もある。

 そんな中でエスコンフィールドHOKKAIDOは、かつてない規模の駐車場だ。車での来場も有力な選択肢になるだろう。ただしビール、アルコール類の販売を考えると痛しかゆしではある。

 実は北広島駅にはレンタサイクルもあるのだが、営業時間は9時~17時でありナイターには利用できない。

【次ページ】 外光が差し込み、日が落ちると分かる緑の美しさ

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