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「エフフォーリアとの涙を糧に」横山武史が語った最良パートナー引退と”ダービーのドン底”「敗れた瞬間がフラッシュバックすることも…」 

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藤井真俊(東京スポーツ)

藤井真俊(東京スポーツ)Masatoshi Fujii

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2023/05/18 17:39

「エフフォーリアとの涙を糧に」横山武史が語った最良パートナー引退と”ダービーのドン底”「敗れた瞬間がフラッシュバックすることも…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

デビュー7年目にしてすでにG1で6勝をあげている横山武史騎手

 デビュー7年目にして、すでにGIを6勝。関東リーディングにも2度輝いている。傍目には天才型のエリートのような足跡に映るが、歩んできた道程は決して平坦ではなかった。

「ダービーでハナ差の2着に負けた時はどん底」

「自分はまだ24歳の若造ですけど、人生そんなに甘くないなと感じています。2020年に初めて関東リーディングを取らせてもらって、翌年にエフフォーリアで皐月賞を勝たせてもらった時は最高の気分でした。しかしダービーでハナ差の2着に負けた時はどん底ですよ。レースの写真も映像も未だに見返すことができないし、何げない日常生活の中で、2着に敗れた瞬間がフラッシュバックするようなこともありました。

 でも、秋以降はエフフォーリアで天皇賞・秋と有馬記念を勝てて、最終的に年間GI5勝。その時は“2022年は一体どれだけ勝てるんだろう?”とか“またGI5勝くらいはしたいな”と考えていたのですが……結果はGI0勝です。本当に悔しかったですし、原因が分からなかった。

 だって前年に比べて何かの手を抜いたということはないし、トレーニングの内容はむしろ濃くしたくらい。GIをたくさん勝たせてもらったことでレースに対する見方も変わりました。間違いなく前の年よりも技術的には向上しているはずなんです。にもかかわらず結果が出ないというのがもどかしくて、もどかしくて……。だから今回、ソールオリエンスで皐月賞を勝てたことは本当にうれしかったんです」

 そんな武史が「計り知れないくらい多くのことを学ばせてもらった」と語るパートナー・エフフォーリアが2月に現役を引退した。

【続きを読む】雑誌ナンバーの記事が全て読めるサブスク「NumberPREMIER」内の「エフフォーリアとの涙を糧に、悔いを力に」横山武史がソールオリエンスと挑む境地【本命騎手インタビュー】で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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