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「出産時にアナウンサーの腹式呼吸が…」広瀬麻知子さん35歳、Jリーガーの妻になって気づいたこと「茶髪ロン毛というイメージでしたが」
posted2023/05/05 11:07
text by
間淳Jun Aida
photograph by
Jun Aida
家事と育児に専念する生活になって3年が経った。人気バラエティ番組「ピエール瀧のしょんないTV」に出演していたアナウンサーとしても知られる広瀬麻知子さんは2児の母となった。
初めての移籍で少し不安な部分はあったのですが
夫でプロサッカー選手の河井陽介選手が昨年、清水エスパルスからファジアーノ岡山に移籍したため、現在は家族4人で岡山市に暮らしている。元々はインドア派の広瀬さんだが、新しい環境では積極的に外出している。
「初めての移籍で少し不安な部分はあったのですが、息子も私も初めての土地を楽しめています。静岡もそうでしたが温かい方ばかりですし、温暖なので住みやすいです。色んな公園を探したり路面電車に乗ったり、自分の行動力にびっくりしています。子どものおかげですけど、人は変われると実感しています」
静岡では休日に外出すると声をかけられることもあったが、岡山で生活してからは一度も「広瀬さんですか?」と話しかけられていないという。アナウンサーとして10年。静岡での知名度は抜群だった。入社1年目で「しょんないTV」を担当し、情報番組のMCやニュースキャスターも務めた。どんなジャンルにも対応してきた中で最も適性のあった仕事を問うと、「しょんないです」と即答した。
「私はバラエティを見て育ちました。めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)が好きでフジテレビに入りたいと思ったのが、アナウンサーを志したきっかけです。アナウンサーになったからには、ゆくゆくは報道をやってみたいという思いもありました。でも、最後にニュースキャスターをやって向いてないと悩む毎日でした」
不器用でアドリブが利くタイプではなかったからこそ
1年目から担当番組を持つアナウンサーは決して多くない。プレッシャーを感じながら毎回必死に収録に臨み、その結果、数々の名場面が生まれていった。天然なのか計算なのか分からない独特の発言や愛らしいキャラクターで、広瀬さんはあっという間に局を代表するアナウンサーとなった。