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「出産時にアナウンサーの腹式呼吸が…」広瀬麻知子さん35歳、Jリーガーの妻になって気づいたこと「茶髪ロン毛というイメージでしたが」
text by
間淳Jun Aida
photograph byJun Aida
posted2023/05/05 11:07
取材に応じてくれた広瀬さん。アナウンサー時代と同じく、朗らかな笑顔が印象的だった
「私は里帰り出産で静岡を離れていました。夜10時くらいに病院に行って、そのまま入院となり、助産師さんからは翌朝に産まれるくらいですねと言われていました。夫と電話で『始発で静岡を出るから立ち会えるね』と話していたら、午前2時前に産まれました。夫に電話で『もう産まれちゃった』と伝えたら、始発に備えて寝ていたので驚いて跳び起きていました。妊娠したアナウンサー仲間には、腹式呼吸が大事と伝えています」
初めて話したサッカー選手が“負のイメージ”を払拭した
こうした発言が自然と出てくる広瀬さんは周りを和ませる。ただ、小学1年生から高校3年生まで剣道に打ち込んだ硬派な面もある。実は、サッカー選手は結婚相手として“対象外”だったという。
「たまたま子どもの頃に見たサッカー選手のイメージが強烈だったのか、サッカー選手はチャラチャラしていて家にもほとんど帰ってこないと思い込んでいました。アナウンサーになった時も『サッカー選手だけは気を付けよう』というのが自分の中にありました」
ところが、初めてきちんと話したサッカー選手が“負のイメージ”を払拭した。共通の知り合いを介して河井選手と会った広瀬さんは「こんなに普通っぽい人がサッカー選手なの?」、「サッカー選手なのに茶髪のロン毛じゃないの?」と驚いた。
「落ち着いた雰囲気でびっくりしました。私は極度の人見知りなんですが、初対面から自然に話せました。私はサッカーのことを全然知らないし、お互い共通の話題もないのに、遠出した時に車の中で無言の時間がないくらい話しやすかったです」
河井選手と交際、結婚して、茶髪でロン毛のサッカー選手がほとんどいないと気付いた。練習は短時間で集中するため、平日は午後2時頃には自宅に帰って来る。意外と硬派な職業だった。サッカー選手の妻として、2児の母としての広瀬さんに迫った約1時間半に及ぶインタビュー。表舞台から離れて3年経っても、相手を引きつける感性や言葉選びは変わっていなかった。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。