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「頼む、行ってくれ」8年前のドラ1・ロッテ平沢大河(25歳)“4年ぶりの一発”を打てた理由とは? レジェンドに学んだ“準備の大切さ”
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2023/05/02 11:03
粘り強い打撃でチームに貢献するロッテ平沢大河(25歳)。本職ではない外野の守備でも球際の強さが光る
昨季までZOZOマリンスタジアムのお立ち台に上がったのは4度。今季はすでに3度もヒーローインタビューを受けている。つまり、殊勲打が多い証明である。打撃では貴重な一打はもちろん、四球での出塁や必死に食らいついて相手投手に1球でも多く投げさせようとする必死の姿が目につく。粘り強いマリーンズ打線の象徴的存在になりつつある。
ある日の試合前の練習中、吉井監督はベンチから平沢の打撃練習を見つめながらこんなことをつぶやいた。
「大河の名前の由来は“タイガー”かと思っていた。東北出身なのにタイガースファンなのかなあと思っていたけど、違うねんなあ」
大河の由来は「アマゾン川」。世界最大規模の川のように大きく、力強く、誰もが知っているような存在になって欲しいという親の想いが込められている。平沢は今、マリーンズに大きな流れをもたらしている。その勢いに押され、チームは快進撃を続けている。これまで以上に輝く背番号「13」は、マリーンズ優勝の立役者になりうる存在だ。
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