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「藤井聡太六冠ベトナムで対局すんの!?」「8人兄弟の猫クッキーかわいい」棋士ドラフト、早指し100局も…観る将マンガ家が描く“カオスな4月”
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida/日本将棋連盟
posted2023/05/02 06:03
2023年4月の将棋ハイライト。イラストは関連記事からもご覧になれます!
この時期恒例の人間将棋では、稲葉八段と太地八段が相まみえました。A級棋士同士の戦いは初めてだったそうで、これまたすごい。配信を見ていると少し緊張気味? の稲葉八段の武者言葉に対して、各種イベントに慣れている太地八段が「キンチョーしておるな!」とユーモアを交えつつ場を和ませようとする姿もまた、さすがだなと。
佐々木大地七段と深浦九段の師弟愛がエモい
人間将棋と言えば、昨年に武将となった藤井竜王と佐々木大地七段(こちらも取材して楽しかった)が、棋聖戦で初めてタイトル戦で相まみえることとなりました。
佐々木大地七段と言えば、師匠・深浦康市九段との仲良しぶりで知られていますが……その「深浦一門」のツイッターも微笑ましかったです(以下、一部抜粋)。
「応援していただいた皆さまに感謝申し上げます。それにしても永瀬王座の粘りは凄まじいものでした。やったぜ、大地! 1日何も手に付かなかったぞ」(師匠)
「やったぜ、師匠!」(弟子)
同じアカウントで、どれだけ仲睦まじいんだという(笑)。
さらに深浦一門の2人はNHK杯などで藤井竜王にたびたび土をつけるなど、一発を入れるイメージがあります。佐々木大地七段は〈フルセットに持ち込みたい〉と語っている通り、アツい対局となりそうです。
そして棋聖戦と言えば、第1局(6月5日)の対局場所が「ベトナム・ダナン」。
え、海外!? とビックリしましたが、コロナ禍前にはパリ、ハワイ、ニューヨーク、台湾などなど世界の各地で開催されてきたそうで、いよいよこういったスケールの大きな戦いができるようになったんだなあと。なお「水曜どうでしょう」好きの僕たち夫婦としてはベトナムという響きにワクワクしてしまうのですが、編集担当さんいわく「いや気づいたら、ちょくちょくググってるんですよ。ダナンへの飛行機代とか宿泊費とか……」と、あれ行く気満々じゃない? という匂わせぶり(笑)。
話題に事欠かない将棋界。果たして新緑の季節である5月はどんな名局・名珍場面が生まれるのか? じっくりチェックしたいと思います!<構成/茂野聡士>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。