オリンピックへの道BACK NUMBER
「え、こんなに筋肉が…」りくりゅう&かなだいの“肉体改造”…シングル時代と比較したらスゴかった「木原は体重20キロ増」「高橋の1日4食生活」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2023/04/07 11:07
3月の世界選手権で好成績を残したりくりゅうとかなだい
高橋は「食事の回数を1日4回に」
アイスダンサーとしてスタートしてから、シングルとはある意味真逆の取り組みを図った。シングルでは体重のコントロールのため食事を管理していたが、食事の回数を1日4回に。2020年の秋にはこう語っている。
「よく食べて、栄養は十分くらいとれています。プロテインも飲んで、炭水化物、特にタンパク質を多めにとっています。トレーニングの後は常に食べます」
ウェイトトレーニングも取り入れつつ体をつくっていった。折々の映像や写真などを見れば、高橋の体つきの変化は如実にうかがえるし、リフトの安定感も年々増している。
「パートナーを落としたくない」という責任感
身体が大きく変われば、スケートにも影響してくる。それも克服しながら、彼らの今日がある。
むろん、さまざまな技をきちんと成功させたい、決めたい、進化したいという思いが食事やトレーニングにおける努力の支えではある。何よりも、パートナーを落としたくない、怪我させるわけにはいかないという責任感こそ大きな支えだ。それは木原、高橋に限らず、カップル競技の選手たちの等しい思いだろう。
責任感に裏打ちされた地道な取り組みがあって、彼らの今日がある。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。