- #1
- #2
野球のぼせもんBACK NUMBER
周東佑京が明かす“ネット騒然”あのWBC激走の裏側「抜けると思った」…大谷“憧れを捨てよう”発言も「アメリカ代表全員からサイン欲しかった(笑)」
posted2023/04/04 11:01
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
JIJI PRESS
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝。村上宗隆の劇的打で勝利した裏で、サヨナラ勝ちのホームを踏んだ周東佑京の“異次元スピード”が話題を集めた。周東とは一体どんな人物なのか? そしてあのサヨナラ激走の舞台裏とは? 2018年のソフトバンク入団時から見てきた記者がNumberWebに寄稿した。(全2回の#2/#1へ)
「異次元スピードを持つ男」周東佑京は入団当時から変わらない。穏やかな性格で、プロ野球選手に多いガツガツさがない。男性にあまり使わない表現かもしれないが“ゆるフワ系”である。
素顔がわかるエピソード「時差ボケ編」
WBCから凱旋帰国した2日後、周東がPayPayドームに姿を見せた。
少し眠そうに見えたため時差ボケはないのかと訊ねると、「大丈夫です!」と力強い返事。しかし、その次に「午前4時に起きました!」。それを時差ボケというのでは……報道陣を大笑いさせた。
WBC“あの激走シーン”で考えていたこと
帰国後の記者会見で三塁コーチャーだった白井一幸ヘッドコーチが準決勝メキシコ戦の最終回を回顧し、「一塁走者の周東選手がホームに戻ったわけです。けれども三塁コーチャーの私としては、ここは(周東を三塁から本塁へ)回すか止めるか。非常に難しい場面でした。だけど(日本ベンチに)“30人のランナーコーチャー”がいましたので、臆することもなく、回すことができた。そして、サヨナラ勝ちできたというところが一番印象に残るシーンです」と周東の本塁突入エピソードを披露した。
では、周東自身はあの場面、どんな景色が見えていたのだろうか。