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「えっ、いきなり5馬身差?」武豊とメジロマックイーンの名コンビが見せた“スター馬の証明”…「GII時代の大阪杯」はこんなに豪華だった
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byJIJI PRESS
posted2023/04/02 11:05
数々の名レースを生んだ、メジロマックイーンと武豊騎手
「見る者の度肝を抜いた」マックイーンと武豊
第37回大阪杯のゲートが開いた。
7枠13番から速いスタートを切ったマックイーンは、外のラッキーゲランを先に行かせ、内のパリスハーリーと併せるようにして3番手で向正面へ。そのまま楽な手応えで進み、3、4コーナー中間の勝負所から持ったまま先頭に並びかけ、武が何度か後ろを振り返りながら手綱を緩めただけで、2着を5馬身突き放した。2分3秒3のレコードというおまけ付きだった。
調整不足も、馬体増も、別定の59kgも何のその。これぞGIホースという圧巻の走りを披露し、見る者たちの度肝を抜いた。
こういう馬たちの争いとなるからこそ、GIには特別な価値がある――ということを、名馬が制した別定のGIIは教えてくれた。
その後も大阪杯を勝った名馬たち
その後も、1998年にはエアグルーヴ、2004年はネオユニヴァース、07年メイショウサムソン、08年ダイワスカーレット、13年オルフェーヴル、14年キズナといった名馬が、GIIの大阪杯の勝ち馬として名を連ねている。
GIとなってから、今年が7回目となる大阪杯。名馬たちの圧勝劇が見られたGII時代から「格上げ」されたことを実感できる、素晴らしいレースに期待したい。
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