酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平なら「3割30本20盗塁、2ケタ勝利と奪三振王でサイ・ヤング賞+MVP」イケるのでは…“WBCに続く超成績”を予想したくなる根拠
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/04/01 11:01
WBCでMVPを獲得した大谷翔平。投打で再びマンガもビックリの活躍を見せれば、2023シーズンのMLBでもMVPを狙えるポテンシャルはある
<投手成績>
2022年:28登板15勝9敗166回14被本塁打44与四球219奪三振 防御率2.33
2023年:28登板18勝6敗172回17被本塁打47与四球230奪三振 防御率3.15
昨年と同様、6試合に1回程度の登板と考えて28登板とした。打線の援護が強化されるので同じ投球内容でも勝利数が増える。ピッチクロックの影響を多少考慮し、長考できない分失投が増えて被本塁打が増える。与四球も若干増えるが、昨年後半に投げるようになった多様な変化球で奪三振は増えると考える。奪三振王の可能性もあろう。
投高が進む中、防御率3.15はランキング上位の数字だろう。恐らくはサイ・ヤング賞候補になると思う。
<打者成績>
2022年:157試合586打数160安打34本塁打95打点11盗塁72四球 打率.273
2023年:155試合580打数180安打40本塁打100打点25盗塁74四球 打率.310
打者としては3番でほぼフル出場すると考える。「極端な守備シフト」の禁止で安打数は20本増える。トラウト、レンドン、レンフローという強力打線によって大谷へのマークはやや緩くなるので本塁打、打点も増加。ベースの大型化で盗塁は増えるが、チームとしてはそれを望んでいないだろうから25盗塁程度。状況によってはトリプルスリーの可能性もあるか。四球は前年並み。そして打率は3割を超すと考える。
これは妄想の類だが、シーズン終盤で、WBC決勝戦のようにDHの大谷翔平がクローザーで登板してセーブを記録するなんてこともあるかもしれない。大谷翔平の場合「荒唐無稽」という言葉は当てはまらないのだ。
過去に比較する選手が皆無になるかもしれない
3割30本塁打20盗塁そして10勝投手。大谷翔平は過去に比較する選手も皆無になるだろう。当然、MVPの有力候補だ。アスレチックス戦との開幕戦では投手として6回無失点10奪三振、打者としては3打数1安打1四球をマークした。「野球をすること」にすべてを捧げている大谷翔平だから大丈夫だと思うが、何にせよ、怪我、故障をしないことだ。
ぜひ、今季も楽しませていただきたい。
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