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「開幕投手はドッキリかと…」新庄監督の“ご指名”から1年…WBC大勢に刺激もらった“教授”北山亘基が2年目の誓い「ファイターズの大黒柱に」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph bySankei Shimbun

posted2023/03/29 17:14

「開幕投手はドッキリかと…」新庄監督の“ご指名”から1年…WBC大勢に刺激もらった“教授”北山亘基が2年目の誓い「ファイターズの大黒柱に」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

キャンプ中に新庄監督から言葉をかけられる北山亘基。ニックネームは「教授」

 そんな北山に刺激を与えてきた人物がいた。関西国際大から巨人1位で入団した同い年の翁田大勢。WBCで世界一に貢献した大勢である。

 クローザーとしてフル回転し、57試合に登板して1勝3敗37セーブを挙げて、新人王を獲得。切磋琢磨してきた大勢が見せた躍動は、北山のそれを遥かに上回るインパクトだった。

「同じ関西圏の大卒右腕。実際に活躍している姿を見て素直にすごいなと思いました。僕もクローザーとして投げていた時期がありましたが、大変さは自分も分かります。大勢投手はそれを1年間しっかりやり続けたのだからすごいです。ただ、僕は誰かと比べることはしない方なので、大勢投手よりも、とかは思いません。同世代の投手として彼を尊敬しますが、自分はやるべきことをしっかりやるだけ。人それぞれ、ペースやピークなどは違います。彼がすごいからと焦っても、何も変わりませんから」

 自分は自分。これからも北山は自分らしさを表に出しながらマウンドに立ち続ける。

「目標はファイターズの大黒柱になることです。2年目のシーズンはその中で必要とされるポジションで結果を出したいです。昨年の経験をベースにして、精度を高めたい。一層、結果にこだわっていきたいと思います」

 生真面目な性格から、チーム内では「教授」というニックネームで呼ばれているという。「あまり言われたことはないんです。恐れ多いです」と苦笑いするも、個性的なキャラクターが多いファイターズの中では、北山の真っすぐな性格はひと際目立っている。

 新球場がお披露目となる2年目のシーズン、並々ならぬ思いを1球に込めて全力で駆け抜けるつもりだ。

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