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「大谷翔平はエンゼルスでも二刀流で主軸だけど…」ヌートバーや吉田正尚、ダルってどんな立場?“侍MLB勢・各チームでの役割”を知る 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNaoya Sanuki

posted2023/03/28 17:00

「大谷翔平はエンゼルスでも二刀流で主軸だけど…」ヌートバーや吉田正尚、ダルってどんな立場?“侍MLB勢・各チームでの役割”を知る<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

WBCで日本中を沸かせた大谷翔平とヌートバー。吉田正尚とダルビッシュ有を含めたMLB勢は所属チームでどんな役割になる?

吉田正尚:1番で高出塁率をマークしたい

【吉田正尚/ボストン・レッドソックス】

〈打線〉
1.(左)吉田正尚(29歳/W)21本88点4盗 .335※

2.(遊)エンリケ・ヘルナンデス(31歳/W)6本45点0盗.222
3.(三)ラファエル・デバース(26歳/W)27本88点3盗.295
4.(指)ジャスティン・ターナー(38歳)13本81点3盗.278※
5.(右)アレックス・ベルドゥーゴ(26歳/W)11本74点1盗.280
6.(一)トリスタン・カサス(23歳)5本12点1盗.197
7.(中)アダム・デュバル(34歳)12本36点0盗.213※
8.(二)クリスチャン・アロヨ(27歳)6本36点5盗.286
9.(捕)リース・マグワイア(28歳)3本22点1盗.256

 昨年、最下位に沈んだレッドソックス。今年は守備の要で中軸を打ったザンダー・ボガーツがパドレスに移籍、指名打者のJDマルティネスもドジャースに移籍した。ブレーブスからデュバル、ドジャースからターナーを獲得したが、その穴は埋まりそうにない。

 吉田正尚への期待は当初から大きかったが、WBCで打点王をとる活躍をしたことでいやがうえにも高まっている。吉田は足が速いとは言えないものの、抜群の出塁率に期待して1番で起用する。タスクとしてはとにかく出塁することになる。守備面について、レッドソックスの本拠地フェンウェイパークの左翼には有名な「グリーンモンスター」という高い壁があり、左翼は94.5mと京セラドームよりも短い。問題ないのではないか。

 3番のデバースはドミニカ共和国代表だった。5番のベルドゥーゴは、メキシコ代表。準決勝の日本戦でも2番を打っていた。

ヌートバー:WBC各国代表が並ぶ名門の中で…

【ラーズ・ヌートバー/セントルイス・カージナルス】

〈打線〉
1.(遊)トミー・エドマン(27歳/W)13本57点32盗.265
2.(捕)ウィルソン・コントレラス(30歳)22本55点4盗.243※
3.(一)ポール・ゴールドシュミット(35歳/W)35本115点7盗.317
4.(三)ノーラン・アレナド(31歳/W)30本103点5盗.293
5.(二)ブレンダル・ドノヴァン(26歳)5本45点2盗.281
6.(左)タイラー・オニール(28歳/W)14本58点14盗.228
7.(右)ラーズ・ヌートバー(25歳/W)14本40点4盗.228
8.(指)ノーラン・ゴーマン(22歳)14本35点1盗.226
9.(中)ディラン・カールソン(24歳)8本42点5盗.236

 カージナルスは右を向いても左を向いてもWBC出場選手ばかりという状況になっている。

 投手陣では、アダム・ウェインライトと元巨人のマイルズ・マイコラスがアメリカ代表で出場。準決勝のキューバ戦では先発、第2先発で投げた。救援のガイエゴスはメキシコ代表として準決勝の日本戦で9回に登板し、村上宗隆にサヨナラ二塁打を打たれている。同じく救援のニール・パランテはイタリア代表として準々決勝の日本戦の4回に投げヌートバーを三振に切って取った。

【次ページ】 名門カージナルスで主力を確保するための大事なシーズン

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